【仕事効率化】現場監督、住宅営業のうっかりミスを防ぐには?

【仕事効率化】現場監督、住宅営業のうっかりミスを防ぐには?

仕事をしていれば、必ずミスは起きます。ミスを全くしないということは、仕事をしていないか、よほどの単純作業を行なっている場合だけです。ミスが少ない方は、自分がミスをしてしまうということを知っています。なので、ミスが起きないように努めています。しかし、ミスが多い人ほど、ミスはあまりしないと甘く見ている傾向にあります。住宅関係の現場監督や、営業は、連絡先や工事内容も煩雑になり、複数現場を持つこともあり、ミスが多くなりやすいです。現場仕事と事務作業もあるため、どこかでミスが起こってしまうと業務効率も悪くなります。この記事では、ミスを防ぐ方法についてご消化いたします。


ミスのほとんどがヒューマンエラー

仕事上のミスは、システムエラーや機械の故障といったものもありますが、基本的にはヒューマンエラーがほとんどになります。システムエラーなども事前に回避できるものや、エラーが起きていてもアナログで対応できる場合に、対応できなかったことはヒューマンエラーです。

ヒューマンエラーは、データの入力漏れ、連絡漏れ、確認漏れといったように、行うべきことを忘れてしまっていることが原因です。また、間違って伝えてしまうということもあります。これらのミスというのは、残念ながら必ず発生します。必ずミスは起こることを想定して、事前にそれを防ぐアクションを行うことを重要です。

ミスの原因から対策を考える

ミスを大きく3つの原因に分けて、対策と考えてみましょう。ミスの原因と対策を見直すことで、実際のミスの事例と照らし合わせてみましょう。「ミスは、仕方ないから、次からは気をつけよう」という言葉だけでは、ミスは減りません。細かく分析すると、実はミスは確実に減らせるものです。

・見落とし、記憶から抜けていたミス
・認識違いのミス
・実行ミス
この3つに分けて、原因と対策をみてみましょう。

見落とし、記憶から抜けていたミス

伝えるべき情報、もしくは実行するべき情報を、見落としてしまい、全くそのタスクをこなしていなかったというミスです。このようなミスは、社内での細かいタスク漏れはよく起こり、また取り返しのつきやすいものですが、お客様からの指示を忘れてしまうと、信用を失ってしまうことになってしまいます。

まず、社内でのタスク漏れのミスは、指示を出した側の人間が、作業完了の確認をしっかりと行うことで、2重の確認ができます。指示を出した側の確認、作業をした側の完了報告、これをセットに行うことでミスは減ります。

一方、お客様からの指示を忘れてしまった場合には、どのようにしたらよいでしょうか。お客様から、作業完了の確認をされるということは、ほとんどありません。また、この確認がくるということは、なんらかの問題が起こった後です。
対策方法は、主に2つです。
1つ目は、指示を受けた際に、その場で作業(連絡して指示を出す)をすることです。2つ目は、お客様に、「3日以内に結果を連絡します」と事前に伝え、もし担当が忘れている場合に、お客様から確認をしてもらえるような状況にします。お客様から連絡をもらった時点でミスになってしまいますが、重大な事項で、お客様にも多大な迷惑をかけてしまう場合には、大きなミスに繋がる前に、事前に対策ができるほうがお客様も安心です。これは、ミスを最小限の影響にするためと言えます。また、3日以内と制限を設けることで、担当自身も忘れにくくなります。

認識違いのミス

認識違いのミスは、担当者の勘違いから起こります。先入観や、今までの経験上の判断などから起こります。知識不足や、言語の統一ができていないことも原因となります。

建築関係では、専門業者によってその業界の言葉があったり、同じニュアンスで伝えたつもりでも、微妙に違う作業になってしまうこともあります。必ず、どのような作業を行うのかを、伝わりにくい場合には、文字に起こしたり、簡単な図を用いて意思疎通を図ることが重要です。

実行ミス

実行ミスは、指示通りに実行したつもりでも、その内容が完全でないという場合です。担当者の疲れや、確認漏れが原因であることが多いです。

実行ミスは、その実行内容の確認を別の人間にも行なってもらうことが重要です。実行内容を報告するが対策となります。実行後に、ラインで内容を文章として残すことで、自分でもその実行内容に漏れがないかを確認できます。また、写真を送ることでよりわかりやすい情報となります。

以上のように、ミスは例えヒューマンエラーで、対策をしても完全には無くならないにしても、確実に減らすことができます。また、ミスが大きな問題にならないように、小さな問題のうちに済ませることも大事です。

関連するキーワード


住宅

関連する投稿


住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅ローンの定番「フラット35」とは?特徴や銀行ローンとの違い

住宅を購入する際、多くの人が利用する住宅ローンですが、なかでも定番といえるのは「フラット35」になるでしょう。 「フラット35」の最大の特徴は「固定金利型」であることです。 「固定金利型」であることで、借り入れの時点で返済金額がわかり、また計画も立てやすくなります。 また、この他にも民間銀行が取り扱う住宅ローンとは異なる特徴があるため、知識として理解しておくとよいでしょう。 そこで本記事では、「フラット35」の特徴や銀行ローンとの違いについて徹底解説したいと思います。


【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

【住宅建築の基礎知識】セメント、モルタル、コンクリートの違いとは?

住宅建築においては、非常に多くの建材が使われています。 なかでも「セメント」「モルタル」「コンクリート」については、必ず使用されるポピュラーな建材となります。 しかし、これらがどのような建材なのか、またそれぞれの違いがよくわからないという人もいるのではないでしょうか? そこで本記事では、「セメント」「モルタル」「コンクリート」について、それぞれの特徴の違いなどを徹底解説したいと思います。


プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

プレハブ住宅とはどんな住宅?種類や特徴を解説

戸建て住宅はいくつかの種類に分けられますが、建築するときの工法によっても分類することが可能です。 代表的な工法といえば「木造軸組工法」や「木造枠組壁式(ツーバイフォー)工法」、「プレハブ工法」などが挙げられます。 そして、この「プレハブ工法」で建てられた住宅が「プレハブ住宅」です。 また「プレハブ住宅」は、さらにいくつかの種類に分かれており、それぞれ特徴が異なります。 そこで本記事では、「プレハブ住宅」とは具体的にどのような住宅のことをいうのか、そしてどのような種類や特徴があるのかなど、徹底解説したいと思います。


住宅業界で働く人のリフレッシュ方法まとめ

住宅業界で働く人のリフレッシュ方法まとめ

住宅営業や、現場監督など非常に忙しく接客業でもあるためクレームやトラブルも多くストレスを溜めがちです。そこで、休日はどのようにリフレッシュしているのでしょうか?ストレスをうまく発散できない方も、他の方のリフレッシュ方法を真似してみましょう!1人で休日を過ごす方も、友達と遊ぶというものまで、それぞれご紹介いたします。


【住宅建築の基礎知識】住宅の耐震性能はどこでわかる?

【住宅建築の基礎知識】住宅の耐震性能はどこでわかる?

家づくりに携わるうえで知っておきたいことのひとつに「耐震性能」があります。 というのも、日本は地震大国であり、住宅の「耐震性能」を高めることは暮らす人たちの命を守ることにつながるためです。 しかし「耐震性能」の高さはどうすればわかるのでしょうか? 住宅の「耐震性能」には目安となる基準があり、満たしているかどうかで判断することが可能となります。 そこで本記事では、住宅の「耐震性能」がわかる目安について、解説したいと思います。


最新の投稿


住宅会社の事務書類は複雑!見積書・請求書・完工書など

住宅会社の事務書類は複雑!見積書・請求書・完工書など

住宅会社は工事を行う上で、メーカーや施工業者など複数の取引業者がいるため、事務書類も複雑になります。今まで事務職を経験していた方でも、どの書類が何に使用されているのか、全体の流れも把握していない新人は、何がなんだかわからない!という方も多いです。この記事では、住宅会社の取引関係から、まず何を把握すれば良いのかについてご紹介いたします。また、完工書などの書類についてそれぞれご紹介いたします。


【今さら聞けない】事務に必須の「印鑑」まとめ

【今さら聞けない】事務に必須の「印鑑」まとめ

住宅会社の事務に限らず、どこの事務でも印鑑を使用します。社内文書だけでなく、社外との取引関係で契約書、見積書、様々な場面で使用されます。印鑑は法的な効力がありますが、どの印鑑をいつ使えば良いのか、なぜその印鑑を使うのかについて知らないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、会社で使う印鑑の種類や、どの場面で使用すれば良いかについてご紹介いたします。


【体験談】住宅会社の事務職はツラいよ?良いところ辛いところ

【体験談】住宅会社の事務職はツラいよ?良いところ辛いところ

住宅会社の事務員として、実際に働いた感想としては、普通の会社の事務より辛かったです。住宅会社は建設業界であり、建設業の仕事は非常に専門的で、なかなか難しいと言えます。ただ、事務員のスキルが高い女性は少なく、それでいて事務の求人は多いため、スキルを身につければ職に困らないとも言えます。体験した内容から少しでも皆様の参考になれば幸いです。


【おすすめ資格5選】住宅会社の事務員に役立つ資格はどれ?

【おすすめ資格5選】住宅会社の事務員に役立つ資格はどれ?

事務員が有能であれば、仕事も非常に捗ります。住宅会社の事務としてレベルアップを図りたいという方も多いと思います。しかしただ建築士の免許を取っても、設計士や施工管理技士になるわけではないため、あまり実務では必要とされないかもしれません。そこで、事務として取得してレベルアップになる資格についてご紹介いたします。


住宅設計士は現場を知らない!?迷惑な設計士にならない方法

住宅設計士は現場を知らない!?迷惑な設計士にならない方法

住宅設計士は、建築士の資格も持ち、住宅建築の専門家です。しかし、実態としては工事現場の状況や、具体的のどのように工事が進んでいくのかをほとんど理解していない設計士も多いです。設計士は設計が仕事であって、現場見学を何日も行ったり、積極的に現場にくる方というのは少ないです。現場は、現場監督や職人が管理するもので、設計士は行く必要がないと考えている人が多いです。ただ、このような設計士は一般的に現場では迷惑で嫌われます。このような嫌われる特徴、そうならないためにどのような仕事をすれば良いのかをご紹介いたします。