現場監督の休日
現場監督は、工事が休みの土日祝日が多いです。現場によっては平日休みになることも稀にあります。また、天候の関係で平日工事がストップしてしまい、工事の遅れを取り戻すために、土日祝日に現場に職人が出ることもあります。そのような場合には、出勤しなければならないこともあります。
ただ、働き方改革などの影響もあり、基本的には休日の日数は守られています。それでもなぜ現場監督は休みがないと言われているのでしょうか?
その理由は大きく2つです。
・トラブルでの急な出勤
・家にいても落ち着かない
これらについて順にご説明いたします。
■トラブルでの急な出勤
休日であることが決まっていても、その日に急にトラブルが発生したり、前日の遅くにトラブルが発生することがあります。その場合休日だったにも関わらず出勤しなくてはいけません。ブラック企業であれば、休日出勤は休み扱いになり、給与も出ませんが、今はしっかり出勤扱いになる企業がほとんどです。
「それなら別に構わないよ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこれが地味に大変です。明日は、友達と映画を見に行こう。明日は一日中寝ていよう。明日は気分転換に服を買いに行こう。のように考えていたところに、急に仕事が入ると、ストレスが溜まります。
急に仕事が休みになった時は、非常に嬉しい気持ちになりますが、逆の場合はストレスです。これが1年間に何回もあり、しかもトラブルであると余計に辛いです。つまり、出勤日数が変わらなくても精神的に休みなく働いているという風に感じてしまいます。
■家にいても落ち着かない
前述したように休みの日にも現場は動いていたり、台風など天候次第では現場でトラブルが発生することがあります。現場が動いていなくても、お客様が確認にいき、不満があると電話が来ることもあります。
いつ電話が来るかわからないという状況と、現場で何か忘れていないか、明日はここに連絡しないといけない、連絡を忘れたらマズイから今日電話だけしておこうかなどを考えるようになります。
これだけ仕事のことを考える必要があると、休日なのに休めないと感じるのではないでしょうか。仕事に対して真面目だからこそのことですが、ずっとこの調子では体を壊してしまい、長続きしなくなってしまいます。そのため、しっかりと体を休め、精神的にも休めるようになることが必要です。
仕事について考えない方法3選(リフレッシュ)
現場監督は、休日でも仕事の対応をしなくてはならなかったり、急な出勤に変わることもあり、精神的に休まらない日が続くこともあります。
そこで、仕事について考えなくて良くなる方法を3つご紹介いたします。
・休みであることを周知する
・他の人に任せる日を作る
・緊急連絡先を作る
それではこれらについてご紹介いたします。
■休みであることを周知する
社内だけでなく、関係業者、お客様にも休みであることを伝えておくという方法です。建築業をしたことのない方にとってはピンとこないかもしれません。現場監督が休みだと知らない関係各所からバンバン電話が来ます。
この関係各所に休みであることを周知するのは、非常に面倒です。ただ自分が休みであることだけを職人などに伝え、お客様にも伝えることは気の進まないものでもあると思います。
しかし、これをするだけで休みの日に電話が来ることがほとんどなくなり、しっかり休むことができます。
休みを周知する方法は、現場の黒板やどこか目のつく連絡ツールに、休みであることを書いておきましょう。前もって周知しておくことで、周りの業者も確認事項は現場監督が休みになる前に聞いておこうとしてくれるようになります。休日は連絡が繋がらないという危機感を業者に持たせることもうまくいく秘訣です。
■他の人に任せる日を作る
現場が常に稼働してしまっている場合は、他の現場監督補佐に臨時で依頼しましょう。人手不足でこのような方法が取れない会社も多いかもしれませんが、できる会社であれば利用しましょう。
長期的に見れば、社員が無理をしてパンクしてしまうことは会社にとっても良くありません。うまく他の人に依頼する体制を整えることができれば、その体制自体を構築できたことを評価してもらえるでしょう。
■緊急連絡先を作る
休みの日でも緊急で連絡があった場合には、こちらに連絡してくださいと緊急連絡先を作る方法です。全く電話に出ないと決めたとしても、何か緊急事態が発生した場合電話しないわけには行きません。電話に出なかったことにより取り返しのつかないことになる場合もあるからです。
そこで、普段の連絡先は使えないようにし、どうしても緊急の際にはこちらに電話してほしいと会社に伝えておきましょう。会社の携帯電話を使用している場合は、休みの日は緊急の場合のみ私用携帯に電話してもらうようにしておきましょう。
業者も現場監督が電話に出なかった場合、緊急の連絡であれば会社に連絡をします。そして会社が内容次第で現場監督に取り次いでくれれば問題ありません。
※この記事はリバイバル記事です。