現場監督の仕事は施工管理と、事務作業
現場監督の仕事は、工事が予定通りなおかつミス無く進んでいるかの施工管理、工程管理などの事務作業になります。
ここでは2つの例に沿ってご紹介いたします。
・施工管理の例
・事務作業の例
具体的な作業からどの程度時間がかかるかなどがわかると思います。
■施工管理の例
現場に赴き、図面を見ながら施工箇所の確認をします。また、施工業者が適切な日時に現場に入ることができるようにスケジュールチェックを行ったり、現場での車や部材の搬入に問題がないかなどのチェックをします。
工事が滞りなく進むためには、近隣の方への挨拶なども業務に含まれます。施工期間中も進捗などを近隣の方に報告する場合もあります。
また、トラブルがあった際などの対応もあります。トラブルと言っても小さなものから大きなものまであり、予定と違ったことが生じた場合は余計な仕事が増えます。部材・設備の間違いや、天候によるスケジュール変更など、各業者に状況と予定を伝達します。
以上のように文章にするとあまり時間を取られなそうですが、1現場で2時間〜3時間は時間を取られます。関係業者全てに連絡をするだけで1時間など平気で使ってしまいます。
■事務作業の例
施工計画書、工程管理表、予算管理表、下請けへの見積書、報告書などを作成する必要があります。
毎日これらの書類を作成しているわけではありませんが、複数の現場を掛け持ちしている場合は仕事量が増えます。また、施工の始まりと終わりには必ず行うため、次の現場の管理に移るタイミングは非常に忙しくなります。
それぞれの書類作成に2時間以上かかるだけでなく、これらを伝達するところまでが業務となっているため非常に時間がかかります。これが現場ごとに別々の資料を作成する必要があるため、現場監督が激務と言われる所以です。建築業界のIT化の遅れが現場監督にシワ寄せが来ていると言っても過言ではありません。
1日のスケジュール
1日のスケジュールは、仕事状況によって大きく変わります。公共工事などは、1つの現場だけを管理している場合、住宅・リフォーム工事などの複数現場を持っている場合、繁忙期に分けると、
・平常時のスケジュール
・複数現場を持っているときのスケジュール
・繁忙期のスケジュール
となります。
以上についてそれぞれご紹介いたします。
■平常時のスケジュール
8:00- 職人とラジオ体操・朝礼
8:30-12:00 現場チェック、安全管理(休憩管理)
13:00-17:00 現場チェック、安全管理
17:00-18:00 事務作業
現場が遠い場合には直行直帰となりますが、その分起床時間が早くなり、帰宅時間が遅くなります。職人は17時には帰るため、比較的時間に関してはキッチリと決まっています。しかし、事務作業が多い場合には、事務所に戻っての作業になるため、終業時間が20時以降になることもあります。
■複数現場を持っているときのスケジュール
8:00-現場もしくは事務所
8:30-12:00 複数現場チェック、安全管理(休憩管理)
13:00-17:00 複数現場チェック、安全管理
17:00-19:00 事務作業
複数の現場を持っている場合は、現場チェックのために移動が必要になります。移動時間も加味すると1日で2-4現場程度の確認になります。これ以上の現場はほとんど見れないです。複数の現場を持っているため、事務作業も多くなり煩雑になります。
■繁忙期のスケジュール
8:00-現場もしくは事務所
8:30-12:00 現場チェック、安全管理(休憩管理)
13:00-17:00 現場チェック、安全管理
17:00-23:00 事務作業
繁忙期は事務作業が非常に多くなり、帰宅時間も遅くなります。現場は職人が入る時間のチェックで勤務時間が決まっていますが、事務作業に関しては現場チェックが終わってから事務所で行わなければいけません。そのため残業も長くなります。
施工計画書、工程管理表、予算管理表、下請けへの見積書、報告書を複数現場作るとなると、その仕事量の多さがわかると思います。もちろん工事時期が全て被るということはほとんどないため、1件ずつこなしていくのですが、それでも繁忙期は大変です。
まとめ
現場監督の仕事について、
・施工管理の例
・事務作業の例
について、具体的な仕事内容のイメージができたでしょうか?
また、1日のスケジュールを
・平常時のスケジュール
・複数現場を持っているときのスケジュール
・繁忙期のスケジュール
とご紹介させていただきました。
非常に業務が多く大変な仕事ですが、その分やりがいがあります。自分が関わって建造物を建てたという実感がありますし、仕事を完了させるという能力も身に付きます。資格等も取得していけば手堅い給与もいただける仕事です。
※この記事はリバイバル記事です。