住宅業界の違い
住宅といっても、全ての住宅を建てている会社はほとんどありません。多くの会社がそれぞれ専門の分野があります。
例えば住宅でいうと、
・マンション、ビル建設
・ビル、マンションリノベーション
・一般住宅リノベーション
・注文住宅
・建売住宅
・部分リフォーム
などがあります。
これら全て専門の会社があります。大手企業では、複数の分野を手がけているところもありますが、グループ会社として分かれている場合がほとんどです。つまり、完全に別の会社が専門として行っています。それだけ工事内容が違うものになります。
これらの分野を大きく4つに分類してご紹介していきます。
住宅工事会社4つのタイプ
・ゼネコン型
・ビルダー型
・施工特化型
・リフォーム型
と大きく仕事内容で分けると、このようになります。それぞれの住宅工事の特色についてみていきます。
■ゼネコン型の働く環境
ビル・マンションの建設を行う会社です。こちらは入札したり、公共工事、住宅施設などを手がけます。大規模工事を扱うことが多く、入札となると1,2年後に営業の結果がわかるといったものが多いです。
働く環境としては、法人営業や、大規模工事の現場管理、一級建築士による設計といったところです。大規模の住宅施設の建設に携わってみたい方は、ゼネコン型の住宅建設会社に転職してみましょう。一般住宅のような個人宅の住宅建設とは、全く違う業態なので注意しましょう。
■ビルダー型
注文住宅、建売住宅の建設を行う会社です。土地の仕入れから住宅建設までを担うことが多いです。一般住宅を建てていく建設会社で、パワービルダーと中小の工務店ではまた違いますが、大体の働き方としては同じ分類としました。
働く環境としては、一般住宅の建設工事に数多く携わることができます。住宅を0から作り上げる仕事のため、完成した時は達成感を味わうことができます。住宅についての知識がつくのはもちろんですが、これから住む人の姿を想像しやすい仕事とも言えます。一般住宅の工事そのものに携わりたいという方は、このビルダー型へ転職してみましょう。
■施工特化型
フルリノベーションなどを行う建設会社です。比較的大きな規模のリフォームになると、建築士が設計しなければ請け負ってはいけないという決まりがあります。そのため、小さいリフォーム店などはこのような工事には対応できないため、施工特化型のような会社が請け負います。
簡単にいうと建築様式を変えたり、役所に建築確認申請を行う必要のある工事を請け負っています。新築などを行う技術力はあるけれども、リノベーションを主に請け負っているという会社が多いです。
今までに住んでいた思い入れのある住宅を、生活様式が変わってきたため変更したい場合、古くなってきたので躯体だけを残してスケルトンリノベーションをするという依頼も多いです。
働く環境としては、お客様に寄り添ってニーズをヒアリングし、提案施工をしていくというイメージです。お客様に積極的に関わり、住環境をより良いものにしていきたいという方は、この施工特化型の建設会社に転職してみましょう。
■リフォーム型
小規模なリフォーム工事を行う会社になります。一般住宅のメンテナンスや、設備交換、部分リフォームを行うことに特化しています。工事単価としては10~200万円程度になります。
工事単価も低いため、積極的な営業、チラシ、ウェブマーケなどを取り入れている企業が多いです。体育会系の方が多く働いているイメージが強いです。
お客様への積極的な提案、細かいリフォーム知識や、デザイン力が必要な場面もあります。小さい工事が多いため、より多くのお客様に接することができます。働く環境は、体育会系の方が多く、お客様に一番近い距離で接客したいという方は、このリフォーム型の会社に転職してみましょう。
まとめ
以下4つのタイプで住宅会社についてまとめてご紹介いたしました。
・ゼネコン型
・ビルダー型
・施工特化型
・リフォーム型
法人営業、大規模住宅施設工事に携わりたい方は、ゼネコン型。一般住宅の工事そのものに携わりたい方はビルダー型。建築確認申請をしたり、より専門的な知識を使い、お客様へ提案施工をしたい方は施工特化型。体育会系、お客様に一番近い距離で接客したい方は、リフォーム型。
というような選択はいかがでしょうか。
皆様がイメージしている希望の会社に転職できる手助けになれば幸いです。
※この記事はリバイバル記事です。