【スキルUP】住宅営業に必要な知識と資格まとめ

【スキルUP】住宅営業に必要な知識と資格まとめ

住宅営業は資格がなくても、転職は可能です。しかし、売れる営業マンはほとんどの方が資格を取得しており、資格手当ももらいながらスキルアップしていきます。この記事では、一般的に必要とされる知識や、資格についてまとめてご紹介いたします。 住宅営業に転職し、お客様から信頼されるために資格を取得しようとしている方、これからさらなるスキルアップしようと考えている方のお役に立てれば幸いです。


必要な知識2つ

住宅営業マンはどのような知識を持っていれば、営業がうまく行くでしょうか?最低限持っておくべき知識について2つに分けてご紹介します。

・お金の知識
・土地、住宅の知識
これらは、お客様がどのように考え、選択しようとしているのかを考えるために必要です。

お金の知識

・不動産売買(登記、仲介手数料等)
土地、建物の取得には、手数料がかかります。

・税金の知識(不動産取得税、固定資産税等)
持ち家の場合、賃貸などとは違い、税金がかかります。

・住宅ローン(種類や金利、返済方法等)
銀行ローン、フラット35などの種類、固定金利・変動金利、繰上げ返済など、お客様の資産管理に必要な知識です。

営業というと、契約の際にお金お話をするので、最後に必要になると思っている方もいるかもしれません。しかし、実際の営業では最初に確認することも多いです。住宅ローンを組むのか、ローンはいくらまで組めるのか、これを把握してからでないと計画が立てられないためです。

お金の話を後回しにしてしまったことにより、お客様が最終決定も終わり、「契約の段階でローン審査が通らない!」というトラブルが新人営業マンにはよくあります。こうなってしまうと、営業マンというより、お客様が非常に困ってしまうため避けるべきです。そのためお客様が資金面で安心して住宅購入できるようにアドバイスできるようにしておきましょう。

土地、住宅の知識

土地と住宅そのものの特徴などの知識になります。お客様が何を不安に思い、何を求めているかを考えましょう。

土地
・境界線
・日当たり
・勾配
・地盤
・水害等の危険度
・建ぺい率、容積率
・地価

住宅
・構造(木造、鉄骨)
 在来工法、ツーバイフォー工法など
・耐震性能
・屋根、外壁材
・オール電化、都市ガス、LPガスなど
・各種設備のグレード

専門的で難しいものもありますが、一度その住宅を見て、一つ一つ確認して勉強すればすぐにわかることです。このような知識を蓄えた上で、お客様にどのように説明すれば不安を取り除けるかなどを常にアウトプットできるようにしておきましょう。

必要な資格3つ

住宅営業は、資格がなければできない仕事ではありません。しかし実際には、有資格者でないとお客様がつかないということが多いです。何千万という取引を行う上で、資格を持っている営業マンとそうでない営業マンでは、有資格者を選ぶ方が安心でしょう。

ここでは主な3つの資格についてご紹介いたします。

宅地建物取引士

不動産業の幅広い知識を持つ資格になります。不動産業においては宅地建物取引士でしか行えない業務もあるため、専門性の高い資格であると言えます。

住宅営業としてこの資格を持っていることは必須と言ってもいいかもしれません。TOP営業マンは所有している方がほとんどです。

年間20万人が受験する日本で最も有名な資格でもあり、住宅営業だけでなく、不動産、建築、金融業などでも活躍できる資格です。

ファイナンシャルプランナー

お金に関する知識の専門資格です。税金や、ライフプランについての設計の知識も勉強するため、実際にお客様に提案する際に心強い知識となります。

お客様も大きなお金を動かすため、将来の資金面での不安をなるべく無くしたいです。ファイナンシャルプランナーに相談したから大丈夫、という安心が住宅購入へ踏み切る一歩にもなります。

インテリアコーディネーター

インテリア(内装、家具、照明、設備類)について幅広い商品知識と、お客様の要望にあった提案をできる資格になります。

住宅の間取りや、設備関係は設計段階で提案が必要になります。内装などもお客様の好みに合わせて、営業が提案できる方がお客様も選びやすいです。スムーズな打ち合わせを行うためにも、役に立つ資格であり、単価UPにもなる資格です。

まとめ

住宅営業に必要とされる知識は、
・お金
・土地、住宅
についてになります。お客様が住宅購入にあたり、まず直面する不安や専門的な用語などを知っておくようにしましょう。

住宅営業に必要とされる資格は、
・宅地建物取引士
・ファイナンシャルプランナー
・インテリアコーディネーター
です。何千万という取引を行う上で、よりお客様が安心するために必要な資格と言えるでしょう。FPやインテリアコーディネーターの資格は、お客様が将来の安心できる資金管理、要望通りの住宅設計を実現するために役立ちます。

お客様の満足度が高くなるような知識・資格を身につけることで、住宅営業としても成功できるでしょう。

関連するキーワード


住宅 営業 資格

関連する投稿


建設業界の積算とはどんな仕事?資格は必要?

建設業界の積算とはどんな仕事?資格は必要?

建設業界で特有の仕事に「積算」という職種があります。 「積算」は、建築物をつくる過程で欠かせない仕事であり、また同時に責任の重い仕事でもあります。 では、「積算」とは具体的にどのような仕事なのでしょうか? また「積算」の仕事するうえで資格を取得しなくてはならないのでしょうか? そこで本記事では、建設業界における「積算」とは具体的にどのような仕事をするのか、また資格は必要なのかなど解説したいと思います。


スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

 スケルトン・インフィル(SI)住宅というものが注目され始めています。長期優良住宅という70~100年以上、住み続けられる構造上の耐久性が高い住宅が、国からも推奨されています。しかし、100年住み続ける場合にも、2世代、3世代と世帯主も代わり、世帯人数も変わることが予想されます。世帯人数に合わせた間取り設計が必要になりますが、従来の構法では自由に間取りを変えることなどが困難でした。それを解消できるのがSI住宅になります。


戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

 戸建て住宅の需要が若者世代で増加傾向にあるようです。新型コロナウイルスの影響で、リモートワークなどが浸透したことにより、都心部などで勤務する必要性が薄まってきたことが要因になります。また、地方で住宅を購入すれば、都心部でワンルームの家賃を払うよりもお得だと考えている方も多いのではないでしょうか。


住宅営業は平日休み|平日休みのメリット10選

住宅営業は平日休み|平日休みのメリット10選

住宅営業マンは平日休みとなっています。土日休みの企業で勤務していた方は、平日休みとなってしまうことに違和感などを感じる方も多いかと思います。これから転職を考えている方も、土日休みじゃないと嫌だと考えている方もいるかもしれません。しかし、平日休みに慣れてしまうと土日休みが嫌だという方もいらっしゃいます。この記事では平日休みのメリットについてご紹介していきます。


人口減少により住宅業界も衰退していくのか!?これからの転職は考え直した方が良いのか

人口減少により住宅業界も衰退していくのか!?これからの転職は考え直した方が良いのか

 転職を考える際に、業界規模や市場、今後の市場推移などを把握することは将来を考える上で非常に重要です。住宅業界というのは、人口に直接的に関わってくる業界と言えます。日本は人口減少が進んでおり、少子高齢化していっています。そこで実際に住宅業界の現場と、今後の予測をご紹介いたします。


最新の投稿


建設業界の積算とはどんな仕事?資格は必要?

建設業界の積算とはどんな仕事?資格は必要?

建設業界で特有の仕事に「積算」という職種があります。 「積算」は、建築物をつくる過程で欠かせない仕事であり、また同時に責任の重い仕事でもあります。 では、「積算」とは具体的にどのような仕事なのでしょうか? また「積算」の仕事するうえで資格を取得しなくてはならないのでしょうか? そこで本記事では、建設業界における「積算」とは具体的にどのような仕事をするのか、また資格は必要なのかなど解説したいと思います。


文系出身でも住宅建築の施工管理はできる?

文系出身でも住宅建築の施工管理はできる?

住宅建築に関わる仕事といえば、理系の人が適しているというイメージを持っている人が多いかもしれません。 とくに施工管理の仕事は、工事の責任者となるだけに専門的な知識が必要です。 では実際のところ、施工管理の仕事は文系出身の人でもできるのでしょうか? 結論として、もちろん可能であり、さらには未経験でも問題ありません。 また、実務経験を積み重ねスキルアップすることで、文系や理系に関係なく昇進や昇給のチャンスがあります。 そこで本記事では、文系出身でも施工管理の仕事が問題なく行える理由について解説したいと思います。


スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

スケルトン・インフィル住宅は、長期優良住宅で何世代も住みやすい間取りの実現に最適

 スケルトン・インフィル(SI)住宅というものが注目され始めています。長期優良住宅という70~100年以上、住み続けられる構造上の耐久性が高い住宅が、国からも推奨されています。しかし、100年住み続ける場合にも、2世代、3世代と世帯主も代わり、世帯人数も変わることが予想されます。世帯人数に合わせた間取り設計が必要になりますが、従来の構法では自由に間取りを変えることなどが困難でした。それを解消できるのがSI住宅になります。


戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

 戸建て住宅の需要が若者世代で増加傾向にあるようです。新型コロナウイルスの影響で、リモートワークなどが浸透したことにより、都心部などで勤務する必要性が薄まってきたことが要因になります。また、地方で住宅を購入すれば、都心部でワンルームの家賃を払うよりもお得だと考えている方も多いのではないでしょうか。


建設業界の働き方が変わる!建設キャリアアップシステムとは

建設業界の働き方が変わる!建設キャリアアップシステムとは

人口減少と高齢化の加速にともない、建設業界の働き方も大きく変わろうとしています。 とくに次世代を担う人材が不足しているという点は深刻な問題であり、若い世代が働きたいと魅力を感じる環境づくりは急務となっています。 国としても、建設業の働き方改革を加速化させるいくつかの取り組みを策定していますが、そのひとつが「建設キャリアアップシステム」です。 「建設キャリアアップシステム」とは、建設業に携わる技能士のキャリアなどを見える化し、適正な評価のもとに待遇向上を目指すものになります。 そこで本記事では、「建設キャリアアップシステム」の取り組みについて、その内容をくわしく解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 風水 現場監理 働き方改革