現場監督の仕事は未経験でも始められますが、新人の段階でどのようなことをすればよいのか不安に感じている人も多いのではないでしょうか?
実際のところ、新人にとってはわからないことばかりであり、仕事を覚えることで精いっぱいといった部分もあるでしょう。
とはいえ、1日も早く戦力として活躍するには、効率よく仕事内容を理解していかなくてはなりません。
そこで本記事では、新人現場監督が効率よく仕事を理解するうえで取り組むべきことについて、とくに重要な5つをご紹介したいと思います。
新人現場監督が取り組むべき仕事【5選】
現場監督が、新人の段階で取り組むべき仕事とは以下の5つです。
- 職人とコミュニケーションをとる
- 現場の美化
- 施工写真の撮影と管理
- 工程表の読解
- 図面の読解
■職人とコミュニケーションをとる
まずは現場の職人としっかりコミュニケーションをとることが重要です。
現場の仕事をうまく進めるうえで、最大のカギとなるのは職人の存在といっても過言ではありません。
また、施工に関することで最も多くの知識を有しているのは職人です。
新人という立場を利用し、疑問点があればどんどん質問してできるだけ多くのことを吸収しましょう。
とくに、現場作業を手伝ったり、あるいは作業場を掃除したりすると、非常に喜ばれることは間違いありません。
しっかりとコミュニケーションをとり、一人前の現場監督となって困ったときには助けてもらえるような関係づくりをしておきましょう。
■現場の美化
現場をきれいに保つ、いわゆる「現場美化」は、現場監督の仕事として基本中の基本です。
きれいな現場は、どこになにがあるのかすぐにわかるため、仕事の効率を高めます。
そして、足元には障害物が少なくなることから、つまずきや転倒などの事故防止となり、安全面でも効果を発揮します。
またなんといっても、施主が見学に訪れたときの印象がアップし満足度が高まるのです。
具体的な美化活動は、トイレ掃除や敷地内のゴミ拾い、建物内の整理整頓など、やることはいくらでもあります。
現場の美化に関することは、新人現場監督でもリーダーシップを発揮できる仕事であるため、ぜひ率先して行動しましょう。
■施工写真の撮影と管理
工事期間中は、多くの施工写真を撮らなくてはなりません。
というのも、設計図面通りに施工されているか、そして法律が守られているかなど、写真を撮っておくことで証明となるためです。
住宅の現場監督は一度に複数の現場を担当することから、新人現場監督に写真撮影を依頼することは多くなります。
写真撮影は、ポイントを押さえれば簡単にできることですが、学びにもなる仕事でもあります。
なぜなら、多くの写真を撮影することで、細かな納まりや、節目となる重要な工事について理解できるようになるためです。
また、報告書などにも添付することもあるなど、書類作成の方法を知る機会にもなります。
ただ撮影するのではなく、管理も含め、あらゆる学びに生かしましょう。
■工程表の読解
現場監督は、工程表を根拠として行動しなくてはなりません。
ひとつの住宅新築工事には、いくつもの業者がそれぞれの専門工事を行っています。
そして、現場に携わるすべての人は、決められた工程表に従って行動します。
もし工事途中に工程が遅れると、その後工程にも影響が及ぶため、工程表通りに進められるよう指示や調整をすることが現場監督として重要な業務となるのです。
しかし、各業者に対し工程表通りに行動してもらうには、現場監督が工事内容や前後の取り合いを理解しておかないと指示も調整もできません。
よって、工程表と実際の工事がつながるよう理解しておくことが重要になります。
工程表を見て「現在○○の工程なら次は○○の工程になるから、○○の業者に連絡しておこう」など、行動に移せるようになりましょう。
■図面の読解
現場監督は、設計図面や仕様書などを理解し、忠実に工事へ反映させなければなりません。
使用されている材料や設備は正確か、また寸法や設置位置に間違いはないかなど、常に図面と照合しながら工事を進めていく必要があります。
そして、図面との相違がある場合には速やかに是正を求め、それが確実に正されていることを確認して次の工程へと移行しなくてはなりません。
また、建築士が設計した図面でも、実際に施工してみると間違いや矛盾点が少なからず存在します。
一方、これら間違いや矛盾点は、施工前に図面を細かくチェックすることで、その多くを発見できます。
そうすることで時間やコストのロスを防げるようになるのです。
図面が正しく読み取れるようになることは、品質の確保や工程をスムーズに進めるうえで必須となります。
新人現場監督は、できるだけ早く図面を読解できるようになり、完成をイメージできるようになりましょう。
まとめ
新人監督は、わからないことばかりで不安が多いかもしれません。
しかし、なんでも質問できるという点は新人の特権といえます。
周囲の人との信頼関係を構築すること、そしてより多くの工事知識を得ることが重要なテーマとなるでしょう。
※この記事はリバイバル記事です。