クレームの少ない住宅営業マンが実践する4つのポイント|基本を抑えて、あなたもできる営業マンになろう

クレームの少ない住宅営業マンが実践する4つのポイント|基本を抑えて、あなたもできる営業マンになろう

 営業マンにはクレームの多い営業マンと少ない営業マンがいます。クレームが多い営業マンは、売上にかかるプレッシャーと、お客様からの精神的負担が大きくなります。営業活動における体力と精神力の両方が疲弊していきます。この記事では、クレームの少ない営業マンが実践する行動をご紹介いたします。


クレームを出したい営業マンはいない

 なぜこんなにも同じミスを犯し、クレームを繰り返しているのかという営業マンも中にはいます。しかし、営業というのは実は煩雑な雑務が多くあり、その雑務は指示があるわけではなく、自然に発生するのです。例えば、お客様に聞かれたことを回答するだけでなく、お客様が契約決定するためには、追加の資料が必要かもしれないなど、自らが考えて行う業務もあるのです。1人のお客様に対して10個以上の雑務が発生するといって良いでしょう。そのため入社して2年間程度はクレームが絶えなかったという営業マンも多いのです。

トップの営業マンがクレームを出さない4つのポイント

 トップの営業マンはベテランだからクレームを出さないのは当たり前というのは正確には違います。クレームを出さないことで、営業活動に充てる時間を作っているのです。クレーム処理というのは、時間を無駄に浪費します。クレームを未然に防ぐ行動をすることで営業に割く時間を作りながら、お客様満足度を高めることで紹介などを増やし、営業につながる行動を常にとっているのです。

1. 電話を最低2週間に1回する

 何も予定がなくても2週間に1回は電話をします。理由は契約前後はお客様が非常にナイーブになっているからです。お客様も特に心配することや、手続きはないと分かっていても、何かソワソワとして不安を感じています。そこで営業マンが、「今こういった状況で特に何もないのですが、気になることがないか事前にご連絡いたしました」とお伝えするだけで、お客様の不安が解消されます。
 また、この電話にはもう一つ理由があります。それは、営業マンの忘れていることを事前に思い出すということです。お客様から、「聞いていたあの件はどうなりましたか?」、忘れていた営業マンは「お待たせして申し訳ございません。明日確認して連絡します。」と回答することができます。忘れていてはいけないのですが、このように事前に早めに忘れていた事実を謝罪し、すぐに対応することで、お客様からの信頼は崩れにくくなります。できない営業マンは、ミスなどを隠したり、露見することを恐れ、お客様へ無用の電話をしないです。
しかし、売れる営業マンはあえて自分のミスを露見させることをこのように恐れず、堂々と対処します。

2.クレーム対応は即日

 クレームというのは、お客様からの文句と思っている方がいるかもしれません。トップの営業マンは違います。「お客様からの不満があったとき」をクレームとしています。つまり、お客様から「こう思っていたけど、できないのでしょうか」というようなメールも全てクレームです。こういったお客様からの連絡には必ず即日対応します。電話一本で、お客様の事情を再度聞き、いつまでに再度回答するかを連絡しましょう。

3.近隣への挨拶回りは情報集め

 近隣に工事の日程挨拶をするだけの営業マンがいますが、それは違います。挨拶回りというのは近隣の情報集めです。
・休みの日
・音や振動を気にするか
・車はどっちから入って停めていて、何時頃の出入りか
・洗濯物をホコリで汚す位置に家があるか
・工事で気になることや事前に知りたいことがあるか
・工事の不満や事前に知っておきたいことができたとき、営業に連絡するよう伝える

これらの情報集め、近隣の方からの要望や不安を集め、事前に営業マンが管理できるような状態を作っておく情報戦になります。これにより近隣クレームは大幅に低減できます。

4.クレーム対応に上司は出さない

 新人営業マンなどは、お客様からのクレームがひどくなったときに上司に頼んでしまう人もいます。お客様から上司を連れてこいと言われ、そのまま上司が来ないといけなくなるのです。しかし、上司をお客様のところにクレーム対応で連れて行くというのは、クレームが会社としての問題で法律が絡んだり、重要な場合の時だけと考えておきましょう。上司を安易に連れて行ってしまうと、お客様がエスカレートし、上司だけでなく、社長を呼べなど、大したことでもないのに謝罪を過度に要求するといったこともあります。営業マンだけでクレームは小さいうちに処理しましょう。

まとめ

 クレームは営業マンが工夫するだけで、ほとんどなくなります。それは営業マンがお客様と一番近く接しているからです。会社の不備がある場合でも、事前に営業マンがそれを知っておき、事前にお客様に説明するだけでクレームにはならないからです。
トップの営業マンはお客様からクレームが出ることを恐れません。むしろクレームがものすごく小さいうちに引き出すのです。こういったことも営業に慣れているからこそできることですが、事前にこういった方法を知ることで、少しでも皆様がクレームを出さないためのお役に立てれば幸いです。




※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 営業 クレーム

関連する投稿


【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

事務の仕事で、文書作成で頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?文書を手紙などで書くこと習慣もなくなってきて、ましてやビジネス用になると何を書けば良いのか、言葉遣いや、書いてはいけない文言はないかなど、気にし出すと手が付けられないとなってしまった経験もあるのではないでしょうか。この記事では、ビジネス書類の作り方のポイントをわかりやすく簡単にご紹介いたします。


【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

住宅事務に転職しようと考えている方は、事務職としてどのようなスキルが必要かについて悩まれる方もいるかと思います。しかし特別なスキルを必要としている企業は少ないです。住宅事務に必要なスキルは、初歩的なPCスキルで十分です。住宅関係の専門知識や、住宅業界特有の仕事内容などは、働いてから簡単に身につくからです。ただし、PCスキルが全くない状態だと、仕事そのものが進まず、仕事とは関係ないPCの操作方法から教えなくてはいけません。せっかく人を雇ったのに、PC教室のような役割を会社がするわけにはいかないのです。この記事では、どの程度のPCスキルが一般的に必要とされているのかについてご紹介いたします。


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

住宅業界、建築業界はクレーム産業と言われるほどクレームが多いです。クレームが怖くて業界から離れてしまった方や、業界に飛び込みにくいという方もいらっしゃるかもしれません。ただし、しっかりとした知識を身につけて、お客様対応を行なっていればそこまで大きいクレームになることは滅多にありません。そこで、住宅基礎のクラックは、住宅の基盤でもあり、お客様を不安にさせるものです。しかし、実際には化粧モルタルのクラックであり、基礎にはクラックが入っていないことがほとんどです。そういった知識を簡単にわかりやすくまとめましたので、施主様、工事担当者ともに、正しい知識をつけ、クレームに対処しましょう。


最新の投稿


現場監督が工事現場の近隣トラブルを防ぐためにやっておきたい3つのこと

現場監督が工事現場の近隣トラブルを防ぐためにやっておきたい3つのこと

工事期間中、現場監督がとくに注意しておきたいことといえば「近隣トラブル」です。 いったん「近隣トラブル」が起こると、解決のために奔走しなくてはならないことから、工事に集中して取り組めなくなる恐れがあります。 しかし、現場監督としてやるべきことをしっかりやっておけば、多くの「近隣トラブル」は防ぐことが可能です。 そこで本記事では、「近隣トラブル」を防ぐために現場監督がやっておきたいことについて、とくに重要な3つのことをご紹介したいと思います。


【法律違反になることも!】住宅事務の書類の送り方まとめ

【法律違反になることも!】住宅事務の書類の送り方まとめ

住宅事務員は、書類を業者に送ることもあれば、お客様に送ることもあります。そのため文書にも様々なものがあり、契約書、見積書、納品書、完工書、チラシ、資料などを送付します。これらをどの郵送サービスを使えば良いかを考え、その準備にも手間がかかります。また、信書に該当するものは、適切な郵送サービスでないと法律違反になります。書類の送り方をマスターし、トラブルを起こさずに適切な対応ができるようにしましょう。この記事では、書類の送り方や、新書についての取扱についてご紹介いたします。


【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

事務の仕事で、文書作成で頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?文書を手紙などで書くこと習慣もなくなってきて、ましてやビジネス用になると何を書けば良いのか、言葉遣いや、書いてはいけない文言はないかなど、気にし出すと手が付けられないとなってしまった経験もあるのではないでしょうか。この記事では、ビジネス書類の作り方のポイントをわかりやすく簡単にご紹介いたします。


【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

住宅事務に転職しようと考えている方は、事務職としてどのようなスキルが必要かについて悩まれる方もいるかと思います。しかし特別なスキルを必要としている企業は少ないです。住宅事務に必要なスキルは、初歩的なPCスキルで十分です。住宅関係の専門知識や、住宅業界特有の仕事内容などは、働いてから簡単に身につくからです。ただし、PCスキルが全くない状態だと、仕事そのものが進まず、仕事とは関係ないPCの操作方法から教えなくてはいけません。せっかく人を雇ったのに、PC教室のような役割を会社がするわけにはいかないのです。この記事では、どの程度のPCスキルが一般的に必要とされているのかについてご紹介いたします。


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 知識 職人 資格