住宅業界、建築業界は、まだまだ男社会と言われています。その反面、近年女性の活躍が期待されている業界でもあります。営業はもちろん、インテリアコーディネーターなどの女性目線での提案がお客様に必要とされています。
女性が活躍できる業界ではありますが、転職の際に気をつけなければならない事は、会社によっては完全な男社会の場合もあります。女性の住宅業界への転職がうまくいく参考になればと思います。
住宅業界で女性の活躍が国土交通省から推進されている
国土交通省から、住宅、建築業界での女性の活躍を推進する事業が近年行われています。令和2年1月16日には、「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画~働きつづけられる建設産業を目指して~Plan for Diverse Construction Industry where no one is left behind」が策定されています。
(参考)
建設産業・不動産業:建設産業における女性の定着促進に向けた取組について - 国土交通省
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk1_000088.html国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。
このような事業が行われているということは、男社会からの脱却がまだまだ進んでいないという事です。しかし、これらの取り組みにより女性の活躍は浸透してきています。会社によって取り組み度合いが違うため、転職の際には確認する必要があります(後述)。
女性の住宅営業はキツい?活躍できる?
住宅営業は女性も活躍できます。女性でもトップの成績を残している営業もいます。営業ですので、女性だから特別キツいというものでもなく、売れない時などは大変な時期もあるため根気が必要な仕事ではあります。
また、女性営業がその会社に少ないと、日々の業務で不自由に感じることもあるかもしれません。女性がその会社で活躍しているかが重要なポイントになります。
住宅業界で女性が活躍している業種3選
特に女性が活躍している業種をご紹介します。営業などは男性社会が強いですが、その他では比較的女性の活躍が年々目立ってきています。
・建築士
設計建築士で独立開業などハードルが高いものだけでなく、ハウスメーカーなどで、CAD図面の作成や、フリーで案件を請負う仕事を行なっている方も多くなってきています。
女性の1級建築士は25%となっており、年々上昇傾向にあります。
・インテリアコーディネーター
民間資格であり、試験としてそこまで難しくないため取得者が増えています。インテリアにこだわる方は在宅時間の長い女性が多い傾向にあります。そのためインテリアコーディネーターも女性に依頼した方が女性目線のニーズを満たしてくれそうですよね。
・照明コンサルタント
DIYブームにより照明器具も近年様々なおしゃれなものが販売されています。女性の方が色覚に敏感な方が多いため、こういった照明による部屋の雰囲気づくりなどにセンスを発揮してくれそうです。
女性が転職時に確認すべき4つのポイント
女性が活躍してきていますが、中小企業などはまだ体制づくりが整っていない場合があります。転職時に確認すべき4つのポイントをご紹介します。
■1.女性の比率
女性が従業員の中で比率が高いかだけではなく、所属部署の女性比率ができれば20%以上(最低2人以上)であるか確認しましょう。
女性が少ない、女性が1人だけなどの場合、女性はすぐに離職してしまう環境であったり、現在の女性社員も転職時には退職していたということもよくありますので気をつけましょう。
■2.女性の管理職がいるか
女性の管理職がいるかどうかで、女性へのハラスメントがないか、女性の長く勤続できるかの指標になります。また、結婚出産を考えている方は、その女性管理職の方が、結婚出産をその会社で経験しているのかを確認しましょう。
女性管理職がいても、結婚出産を機に辞めてしまうことになったり、結婚出産を機に前職を離れ、現職場にいる場合もあります。その場合、転職候補の会社が女性従業員が活躍できる体制が整っているか判断がつきにくいです。
■3.産休・育休の取得、復職実績はあるか
女性が働きやすい会社というのは、産休・育休ののちに、復職したい会社であるかです。取得実績はあっても、復職実績(復職後に在籍しているか)がない会社は要注意です。
■4.平均残業時間、有給取得率
残業が当たり前になっていないか、有給は取得しやすい会社かを確認する必要があります。結婚出産をすると、夫婦どちらかが子供のために会社を休まざるを得ない場合もあるため、夫婦のどちらも融通の効きにくい会社に勤めるのは避けた方が良いです。
まとめ
住宅は本来、男性、女性、双方のニーズが顕在している商品です。そのため、営業も男性だけ女性だけではなく、双方の考え方があってこそ良いものが提案できます。女性の活躍に少しでもお役に立てれば幸いです。
※この記事はリバイバル記事です。