先輩住宅営業マンはこうしてる|営業方法、なぜそれをすれば売れるのか|新人はまず真似ることから

先輩住宅営業マンはこうしてる|営業方法、なぜそれをすれば売れるのか|新人はまず真似ることから

 住宅営業は同じ営業であっても、売れる人売れない人でかなり差がつきます。営業は歩合制度があるため、トップは年収1000万を軽く超えますが、売れなければ新卒並みの給与になってしまうこともあります。どうすれば売れるのか、なぜ自分は売れないのか、営業が向いていないのか、これから営業をできるのかと不安になる方がほとんどかと思います。この記事では、先輩住宅営業マンがどのように売れるようになったのか、なぜそれをすることで売れるのか、実際の話をご紹介いたします。


仲介住宅営業マンから聞く、売れる営業方法

 営業は方法を話してしまえば、確かにそれをやった方がいい、それなら売れそうだ、当たり前のことだということがほとんどです。しかし、そんなのは当たり前だから俺もやっている、当たり前すぎてそんなことで差がつくほど売れるようにはならないとなぜか真似しない人が多いそうです。当たり前のことを継続して徹底できるかで結果は変わると売れる営業マンは言います。なぜなら、お客様は営業マンをよく見ており、一度でも気の緩んだ発言があれば聞き逃さず、営業マンの質を判断するからです。売れる営業マンは当たり前のことを徹底しているからこそ、お客様にそういったマイナスなイメージを与える発言や行動をしません。

お客様の購買意欲を高めるスタイルの営業マン

 問い合わせ物件の反響に対し案内を行うところから営業がスタートします。この際簡単な案内と、お客様にニーズをヒアリングします。その次に住宅ローンの借り入れの話をします。ここで、支払い能力があるのかをしっかりと確認することが重要です。これは営業側がお客様の支払い能力を判断するというより、お客様が支払うことができるのかを意識してもらうことが目的になります。お客様が購入意思があり問い合わせてきたのに、何を変なことを言っているのかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これが重要です。お客様は物件問い合わせの時点でまだ購入意思は固くありません。しかし、住宅ローンを実際に組んで4000万円の住宅なら購入できると確定したときお客様の意思は変わります。「この物件なら買えるかな」から「4000万円程度で家を買おう」と予算に合わせて住宅を購入しようと具体的に購入意思を持つようになります。ここから、エリア、相場の説明、現地見学を行い、売りたい物件を提案します。ここまで来るとほとんどの確率で成約まで持っていくことができます。
 ここまでのことを普通にやっていると言い張る売れない営業マンは多いです。しかし実はできていません。住宅ローンの借り入れについてアプローチする際に、お客様が「具体的にこのくらいの価格なら購入しよう」と購買意欲を高めることに失敗しているのです。これを意識して営業をかけるかかけないかで、その後の現地見学などでお客様がどれだけ本気で住宅購入について考えるかが変わります。購入意思が弱い状態のお客様にいくら現地見学などをしても、お客様が決めようと思っていないため、明確な比較基準も考えていなく、ただ時間がかかるだけになってしまいます。この購買意欲を高める営業スタイルをとってから、接客が最短2回で成約することが多くなりました。

お客様が断れないように何回もアプローチするスタイルの営業マン

 上記とは反対に、何回もお客様に営業をかけて成約に持っていくトップ営業マンもいます。現地見学を何軒も行うことで、お客様にまず他の仲介会社から購入することが気が引けるという気持ちにさせます。お客様は様々な物件を見るために多くの仲介会社から紹介を受けています。そこで他社に取られないために、一番会う回数の多い営業マンは選ばれる確率が飛躍的に高くなります。他社に流れないというだけでほぼ自分から売れることが決まったようなものです。そして何軒も物件を見せることでお客様の購買意欲、どの物件がほしいかのランキングをつけ、営業マンがお客様のニーズに沿った物件をピックアップするお手伝いをしていきます。そしてお客様がこれ以上見てももう良い物件は見つからなそうと疲れ始めてきたときに、営業から「ここに決めましょう!」と後押しするだけでほとんど成約となります。
 ここまでで難しいのは何回もアプローチをお客様が許してくれるかです。いくら現地見学といってもお客様も忙しかったり、他社の見学もあったりと応じてくれないことがあります。そこでお客様の時間帯に合わせ、見学も時間をかけないようにし、この物件を見たから前の方が良かった、今の物件の方がよかったとお客様に見学をしたメリットを営業から伝えます。お客様の判断基準を一緒に営業と作っていくのです。これをするだけでお客様はその営業マンでないと物件が決められないという気持ちになります。一見当たり前の営業方法に見えますが、トップ営業マンはその当たり前の営業に意識する場所が違うのです。

まとめ

 一見2人の営業方法は当たり前で、どの営業マンもやっていることです。しかし、なぜそれをするのか、お客様にどのように考えていてもらわなければいけないのか。売れない営業マンは同じことをやっていても、なぜそれをしているのか理解せずにただの作業になってしまっていることも多いです。まずは何を意識して、それを実行できているのか。一つ一つトップ営業マンの真似をするところから始めてみましょう。






※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 営業

関連する投稿


【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

住宅業界、建築業界はクレーム産業と言われるほどクレームが多いです。クレームが怖くて業界から離れてしまった方や、業界に飛び込みにくいという方もいらっしゃるかもしれません。ただし、しっかりとした知識を身につけて、お客様対応を行なっていればそこまで大きいクレームになることは滅多にありません。そこで、住宅基礎のクラックは、住宅の基盤でもあり、お客様を不安にさせるものです。しかし、実際には化粧モルタルのクラックであり、基礎にはクラックが入っていないことがほとんどです。そういった知識を簡単にわかりやすくまとめましたので、施主様、工事担当者ともに、正しい知識をつけ、クレームに対処しましょう。


コンクリートの品質って何?見た目ではわからない

コンクリートの品質って何?見た目ではわからない

住宅工事において、基礎はコンクリートがどの工法でもほとんど用いられています。そこで、誰しも住宅関係の仕事をしたことがある方は、聞いたことがあるのではないでしょうか?コンクリートにも品質があることを。コンクリートは見た目では、どれもコンクリートであり、それに違いがあるようには見えません。しかし、実際にはコンクリートというものは、材料を現場で混ぜ合わせ、それから固まっていくものです。材料やその配分が悪ければ、コンクリートの性能が全く違うものになります。見た目にはわからずとも、実際に試験を行うと、強度も低くなってしまっているのです。この記事では、コンクリートの品質についてわかりやすくご紹介いたします。


コンクリートの性質まとめ|なぜ住宅に使われているのか

コンクリートの性質まとめ|なぜ住宅に使われているのか

コンクリートは、建築物に最も広く使用されている建材の1つです。大規模な公共物やビル・マンションから一般住宅までありとあらゆる場面で活躍しています。このコンクリートが、なぜここまで汎用性の高いもので、他の建材では普及しない理由は何でしょうか。コンクリートの持つ性質について、さまざまな観点から見ていくことで、コンクリートについての知識を深めていきましょう。コンクリート打ちっぱなしの住宅はもちろん、木造住宅でもコンクリートは基礎として使われています。住宅関係で働く方は、建材についても知識を広く持っておきましょう。


【まとめ】コンクリートについて詳しく解説

【まとめ】コンクリートについて詳しく解説

住宅関係者は、住宅の基礎施工において、コンクリートの施工現場などを見ることも多いと思います。コンクリートといっても、いざコンクリートとは何かを聞かれると、建築士の資格を持っていない方は答えられないのではないでしょうか。しかし、住宅関係の仕事についている以上、コンクリートは基礎中の基礎であり、知識としても知らないままではよくありません。この記事では、意外に細かいことまで知られていない、世の中に最もありふれた建築資材であるコンクリートについてわかりやすく詳しくご紹介いたします。


【忘れっぽい人必見】住宅の現場監督はメモを仕事にしろ

【忘れっぽい人必見】住宅の現場監督はメモを仕事にしろ

現場監督をしていて、新人は特に忘れっぽい人がいます。このような方は、意外に多いです。仕事ができない人というわけではなく、現場監督になるとそのようなことが起こります。理由は、住宅の現場監督は、タスクが以上な量になってしまうからです。細かい伝達内容などが発生し、それをその場で対処したり、数時間後に対処したり、場合によっては別日に対応するなど、非常に複雑になります。1つ1つのタスクは非常に簡単ですが、10個など多くなってくると、全てを覚えておくことは不可能に近いです。この記事では、住宅現場監督が、タスクに埋もれずに、効率的に業務を遂行できる方法としてメモをご紹介いたします。


最新の投稿


【住宅建設】新築工事が始まる前に現場監督が行う現地調査とは?

【住宅建設】新築工事が始まる前に現場監督が行う現地調査とは?

現場監督は、あらゆる業務を行わなければなりませんが、「現地調査」もそのひとつです。 「現地調査」とは、工事が始まる前に実際の現場を確認する事前調査のことをいい、新築工事やリフォームなど、工事によって調査する内容は変わります。 また現場監督は、工事に取り掛かる前に施工計画を作成しますが、現地を確認しなければ実行性のある計画がつくれるとは限りません。 施工計画に不備があれば工事は混乱し工程に狂いが生じる恐れもあるため、「現地調査」は非常に重要なのです。 そこで本記事では、現場監督が行う「現地調査」について、おもに新築工事が始まる際に確認しておきたいことをご紹介いたします。


テナントの意味、テナント工事のABC

テナントの意味、テナント工事のABC

テナントビルは、オフィスビルや商業ビルの賃貸のことを意味します。テナントは、借りる方で、ビルなどのオーナーと契約することになります。テナントが入るにあたり、内装のリフォームで工事が必要になります。これがテナント工事です。テナント工事には、ABCという工事区分がありますが、どれがどれなのかしっかりと把握しているでしょうか?これらを把握すると同時に、なぜ把握する必要があるのか、また工事区分により何に注意しなければならないのかを知っておきましょう。この記事では、テナントの意味から、どのようなトラブルがあるのか、ABC工事区分についてわかりやすくご紹介いたします。


【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

【クレーム対策】住宅基礎のクラックは施行不良なの!?

住宅業界、建築業界はクレーム産業と言われるほどクレームが多いです。クレームが怖くて業界から離れてしまった方や、業界に飛び込みにくいという方もいらっしゃるかもしれません。ただし、しっかりとした知識を身につけて、お客様対応を行なっていればそこまで大きいクレームになることは滅多にありません。そこで、住宅基礎のクラックは、住宅の基盤でもあり、お客様を不安にさせるものです。しかし、実際には化粧モルタルのクラックであり、基礎にはクラックが入っていないことがほとんどです。そういった知識を簡単にわかりやすくまとめましたので、施主様、工事担当者ともに、正しい知識をつけ、クレームに対処しましょう。


コンクリートの品質って何?見た目ではわからない

コンクリートの品質って何?見た目ではわからない

住宅工事において、基礎はコンクリートがどの工法でもほとんど用いられています。そこで、誰しも住宅関係の仕事をしたことがある方は、聞いたことがあるのではないでしょうか?コンクリートにも品質があることを。コンクリートは見た目では、どれもコンクリートであり、それに違いがあるようには見えません。しかし、実際にはコンクリートというものは、材料を現場で混ぜ合わせ、それから固まっていくものです。材料やその配分が悪ければ、コンクリートの性能が全く違うものになります。見た目にはわからずとも、実際に試験を行うと、強度も低くなってしまっているのです。この記事では、コンクリートの品質についてわかりやすくご紹介いたします。


コンクリートの性質まとめ|なぜ住宅に使われているのか

コンクリートの性質まとめ|なぜ住宅に使われているのか

コンクリートは、建築物に最も広く使用されている建材の1つです。大規模な公共物やビル・マンションから一般住宅までありとあらゆる場面で活躍しています。このコンクリートが、なぜここまで汎用性の高いもので、他の建材では普及しない理由は何でしょうか。コンクリートの持つ性質について、さまざまな観点から見ていくことで、コンクリートについての知識を深めていきましょう。コンクリート打ちっぱなしの住宅はもちろん、木造住宅でもコンクリートは基礎として使われています。住宅関係で働く方は、建材についても知識を広く持っておきましょう。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 台風 知識 現場監理 働き方改革