現場監督の服装といえば作業服です。
というのも、現場内のあらゆる場所で隅々までチェックする必要があることから、動きやすさという点がおもな目的になるでしょう。
その他にも、業務を円滑に進めること、そして安全を確保することを目的とした装備品なども多くの種類があります。
また現場の風紀を守り統制を図るには、現場監督の身だしなみや振る舞いが重要なポイントになります。
もちろん現場監督が率先して手本になることが重要で、その結果として完成品質や安全性の向上に大きく寄与することになるでしょう。
そこで本記事では、現場監督がおもに身に付ける服装や道具について、また現場監督の身だしなみや振る舞いの重要性などもご紹介したいと思います。
現場監督の服装や道具とは
まずは、住宅建築の現場監督が仕事中おもに身に付ける服装や道具についてご紹介いたします。
■現場監督の服装について
現場監督の服装でポイントになるのは「機能性」と「安全性」です。
「機能性」は動きやすいことや仕事を円滑に進められること、そして「安全性」は現場での事故を防ぐことをおもな目的とします。
以上をふまえ、現場監督の服装として身に付けるのは以下のようなものが挙げられます。
- 作業服
- ヘルメット
- 安全帯
- 手袋
- 安全靴、作業靴、長靴、上履き
- マスク
現場監督の服装といえば、男女関係なく基本的に作業服です。
作業服の下は、会社のルールにもよりますが、Yシャツとネクタイを着けていたり、あるいは動きやすいラフな服装をしていたりなど、さまざまなケースがあります。
しかし、とくに建て主(施主)に会うときや会議の場に出席するときなどは、Yシャツとネクタイを着けるほうが清潔感も増して好印象につながるでしょう。
また、ポイントとなるのは安全性が確保されていることです。
例えば、体のサイズにしっかり合っている服装であることは非常に重要で、サイズが合っていないと裾が引っかかって転倒する可能性があるなど危険がともないます。
さらに夏の現場は非常に暑いですが、半袖など肌が露出する服装はケガをしやすいことからできるだけ避けなければいけません。
近年では、ファンが付いた作業服なども登場しており熱中症対策としても人気です。
そしてヘルメットと安全帯の着用は法律で定められた義務でもあるため、取り扱いには十分注意しなくてはいけません。
労働安全衛生法には、2m以上の作業に従事するときにはヘルメットや安全帯など安全装備の着用義務があり、守られない場合には法律違反となります。
■現場監督の道具について
現場監督が使う道具には多くの種類があります。
道具を使うのはおもに確認や検査になりますが、ときには施工の手伝いや手直しで使うものなどもあります。
以上をふまえ、現場監督が使用する道具には以下のようなものが挙げられます。
- 図面
- 工程表
- カメラ
- スケール、メジャー、コンベックス
- マスキングテープ、養生テープ
- 工具類(ドライバー、のこぎり、かなづちなど)
担当する工事現場に行くときには、図面と工程表は必須です。
図面通りの施工ができているか、また次の工程はいつからなのかなど、常に確認しながら業務を進めていく必要があります。
近年では、図面や仕様書などをデータ化し、ノートパソコンやタブレット端末にまとめて効率化を図っている会社も多く見られます。
そして、現場の状況や検査、その他イベントなど、着工から完成まで数多くの写真が必要です。
いつでも写真が撮れるよう常にカメラを持参していますが、基本的にスマホのカメラでも問題ありません。
その他、いつでも長さを測れるよう持っておきたいのはスケール類です。
ちなみにスケールやメジャー、コンベックスなどいくつかの呼び方がありますが、これらはすべて同じものになります。
また現場の作業員に対し指示や注意喚起をするときテープ類にメッセージを記入して貼り付けておくと効果的です。
現場監督は身だしなみが重要
現場監督は、手本となって服装など身だしなみを整えなければいけません。
というのも、現場監督の身だしなみが整っていると、現場作業員も「自分が風紀を乱すわけにはいかない」といった意識の高まりが生じるようになるためです。
とくにヘルメットや安全帯を正しく装着することなどは、自分の身を守るために絶対にやらなくてはいけない重要な安全対策になります。
現場監督が身だしなみを整え、そして安全に配慮した服装や行為を率先して実行することが、誰もが作業のしやすい環境づくりにつながるのでしょう。
まとめ
現場監督に服装は、現場作業員への影響も大きいため十分に配慮しなくてはいけません。
間違っても安全性に欠ける服装や行為をしないことが重要です。
また、建て主(施主)の満足度を高めるためにも、清潔感のある服装を心がけましょう。
※この記事はリバイバル記事です。