外構の基本|種類・役割や注意点

外構の基本|種類・役割や注意点

戸建て住宅において、施主様が気にしていないことも多い外構ですが、住宅環境を考える上では非常に重要な要素です。外構について工務店などの施工会社が、その予算や、必要性について認識していなければ、お客様が住んでから困ってしまいます。この記事では、外構の基本的な知識から、その役割、特に注意しなければならない境界などについてご紹介いたします。外構工事だけでも数百万円とかかることもあるため、設計時には最初に伝えておくべきことでもあります。


外構(エクステリア)とは

外構は、住宅周りの塀や門などのことを指します。エクステリアという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。エクステリアとは、外構構造物を含む環境という広い意味を指す言葉で、オシャレな外構構造物などをエクステリアと言ってわかりやすく区別している業者もあります。

外構は、なぜ必要なのでしょうか?土地の上に住宅を建てると、その住宅が建っていない周りの土地は、土のままです。このままでも住むことはできますが、砂埃が舞っていたり、目隠しになるものもありません。また、周りの土地は、平らにする工事をしているわけではないため、凸凹になってしまっています。そのため、車も駐車しにくい状態です。1年もすれば雑草ばかりになり、住むには大変な環境になってしまいます。

以上のように、外構は、住む環境を整えるためにも非常に重要な部分であることがわかります。新築時には、施主様が間取りや建物について考える時間を、それだけ外構にもかける必要があります。住む環境を整えるのは、外構工事です。

外構の役割

外構の役割として、住む環境を整える特徴は以下です。

・美観性
住宅の美観性を、外構の出来次第で左右します。建物がどれだけオシャレであっても、外構が殺風景であれば、建物は映えません。周りからの見た目だけでなく、住宅の中から見た美観にも影響します。部屋から素敵な庭が広がっていれば、美観性に優れた部屋とも言えます。

・機能性
外からの目隠しとしてのフェンスや塀、夜にも見えるための照明、駐車スペース・駐輪スペースの使い勝手などが設計に考慮されます。車と玄関が遠ければ、重い荷物を運ぶのに不便であったり、雨の日にも不便です。利便性も考えた外構が望ましいです。

・遊びの空間
BBQやテラスでのくつろぎを求める空間にもできます。ウッドデッキや屋上庭園など、遊びの時間を過ごすための外構設備にすることも可能です。このように外構の用途によっては、全く違う作りになることもあります。

・境界の明確化
外構は、隣地との境界を明確にしてくれるものでもあります。土地の境界は、地図などで明確になっているものではなく、実際に隣人と認識合わせをし、境界杭などを設置する必要があります。境界をフェンス設置の際に、明確にすることで後のトラブルを防止することができます。

外構の種類

外構の設計において、大きく3つの種類をご紹介いたします。

・クローズド外構
クローズド外構は、周りを高い塀などで囲い、外からの視線を完全に遮るような作りにしたものです。
プライバシーの確保や、建物が高級に見える外構です。周りからの目を気にすることがないため、自由に生活できると言って良いでしょう。しかしデメリットとして、コストが多くかかります。また、不審者が入ってきた際に、周りからも不審者を発見できなくなります。そのため、防犯カメラやセキュリティを強化する必要があります。

・オープン外構
フェンスなどを設置をしていても、道路から見えるような作りであれば、オープン外構と言います。狭い敷地でも、道路に面したところに塀などを作らないため、圧迫感のない庭になります。近年は、敷地が狭い住宅が多いこともあり、ほとんどがこのオープン外構となっています。そのため、周りの環境には馴染んだ見た目になります。

・セミオープン外構
セミオープン外構は、クローズド外構とオープン外構の中間になります。家全体をフェンスで囲っていても、すき間のあるものや、周りから見えるような庭の作りになっているものです。クローズド外構は、周りとの拒絶や遮断のような印象を与えますが、このセミオープン外構では、適度なプライバシーを保ちつつ、周りとも交流が図れるといった作りになります。

外構トラブル|境界線

境界線は、決まったものが登録されていない、境界杭が無いという土地が多いため、非常にトラブルが多いです。隣人と相談するのが面倒であったり、変なことはしないだろうと甘く見ているとトラブルに発展した時に大変です。

「自分の敷地なのに、隣人がカーポートをはみ出して設置してきた」「塀の位置がおかしい」といったトラブルになります。境界はハッキリさせた上で、フェンスや低いブロック塀などを設置してしまうことが、トラブル防止になります。






※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 外構

関連する投稿


戸建て分譲住宅と分譲マンションは、どちらが営業しやすい?

戸建て分譲住宅と分譲マンションは、どちらが営業しやすい?

住宅を購入する際に、分譲住宅と、分譲マンションのどちらが営業しやすいでしょうか?これから住宅営業に転職を考えている方は、どちらを買いたいかというより、どちらの方が売りやすいのかが気になると思います。どちらも持ち家であることは変わりませんが、住んでいてかかる費用や、建物の特徴などは変わってきます。この記事では、営業目線で、どのような違いがあるのかについてご紹介いたします。


持ち家or賃貸、住宅営業は何と答えるべきか

持ち家or賃貸、住宅営業は何と答えるべきか

持家と賃貸、どちらが良いかという議論は尽きません。住宅購入を迷っているお客様も、「賃貸にしようか、持ち家にしようか」と迷っている方もいらっしゃいます。そのようなとき、住宅営業はどのように答えるべきでしょうか?もちろん、住宅を売っているのですから、住宅を進めるのですが、それをどのようにお客様に勧めれば良いでしょうか。この記事では、持ち家と賃貸を迷っているお客様に向けた営業トークとなる考え方についてご紹介いたします。


【簡単丸わかり】ZEH(ゼッチ)は、光熱費がゼロの住宅を目指す

【簡単丸わかり】ZEH(ゼッチ)は、光熱費がゼロの住宅を目指す

ZEH(ゼッチ)は、省エネ住宅で、とにかく最先端の住宅なんだろうという漠然としたイメージがある方も多いのではないでしょうか。ZEHは、国が定めた指標で、これからの住宅設計において、知らないでは済まされません。ZEHは、細かい基準を見ていくと非常に難しい用語も出てくるのですが、基本を抑えていれば単純なものです。この記事では、ZEHをわかりやすく順にご紹介していきます。


住宅LAN配線の基礎知識まとめ

住宅LAN配線の基礎知識まとめ

インターネットにつながっていない住宅に住むことは、ほとんどの方が無理!というくらいインターネットは普及しています。無くても生活はできますが、ライフラインの一部となっているといっても過言ではありません。しかし、インターネットを使用するためのLAN配線について、あまり知識がない方が多いのではないでしょうか?住宅を建てるにあたり、LAN配線の知識をつけ、お客様に間違った提案を行わないようにしましょう。


住宅に使われる合板について

住宅に使われる合板について

合板、ベニヤといった言葉は、現場で聞いたり、材料発注では必ず聞く言葉です。住宅建築だけでなく、建造物に非常に多く利用されている合板ですが、実は様々な種類があります。構造部分から下地、仕上げと万能な建材になります。例えば、屋根は一面が合板で覆われており、目に見えない部分においても非常に多く使用されています。この記事では、合板についてわかりやすくご紹介いたします。


最新の投稿


建設業で活躍できるおすすめ資格【10選】

建設業で活躍できるおすすめ資格【10選】

建設業界で活躍するための方法として、きわめて高い効果が期待できるのは資格を取得することです。 資格を取得することで、扱える仕事の幅は広がり、社内外で評価が高まります。 そして、昇給や昇進にもつながりやすく、就職や転職、あるいは独立などにも有利になります。 とはいえ、その種類は非常に多く、どの資格を取得するとよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。 そこで本記事では、建設業界で働くうえで活躍できる資格について、とくにおすすめの10つをご紹介したいと思います。


戸建て分譲住宅と分譲マンションは、どちらが営業しやすい?

戸建て分譲住宅と分譲マンションは、どちらが営業しやすい?

住宅を購入する際に、分譲住宅と、分譲マンションのどちらが営業しやすいでしょうか?これから住宅営業に転職を考えている方は、どちらを買いたいかというより、どちらの方が売りやすいのかが気になると思います。どちらも持ち家であることは変わりませんが、住んでいてかかる費用や、建物の特徴などは変わってきます。この記事では、営業目線で、どのような違いがあるのかについてご紹介いたします。


【施工管理なら知っておきたい】労災事故が起こったときの責任はどうなる?

【施工管理なら知っておきたい】労災事故が起こったときの責任はどうなる?

施工管理にとって労災事故は必ず避けなければならないものであり、そのための対策はなによりも優先して行う必要があります。 しかし、万が一労災事故が起こってしまった場合、その責任は具体的にどのように問われるのでしょうか? そこで本記事では、労災事故が起こった場合、具体的にどのような責任を問われる可能性があるのか解説したいと思います。


【現場監督がよく使う建設用語】玉掛けとは?仕事内容や資格を徹底解説

【現場監督がよく使う建設用語】玉掛けとは?仕事内容や資格を徹底解説

建設現場では、さまざまな職種の人が協力しながら、ひとつの建築物をつくりあげます。 いずれも重要な役割を担いますが、とくに危険が伴う作業については専門的な技術と知識を有していることが求められます。 その作業のひとつが「玉掛け」です。 「玉掛け」とは、おもにクレーンなどの吊り荷を掛けたり外したりする作業のことをいいます。 しかし「玉掛け」は、危険が伴うことから、誰にでもできる作業というわけではありません。 そこで本記事では、「玉掛け」に関する仕事内容について、また必要となる資格などを徹底解説したいと思います。


【建設業の基礎知識】道路使用許可とは?

【建設業の基礎知識】道路使用許可とは?

建設工事中には、工事内容によっては道路を使用し、交通を妨げてしまうケースがあります。そんなときに必ず取得しなくてはならないのが「道路使用許可」です。 そもそも道路は、人や車が自由に通行できる場所であり、それらを妨げるような使い方をしなくてはならない場合は、事前に許可を受ける必要があります。 では「道路使用許可」とは、具体的にどのような場合に取得する必要があるのでしょうか? また、無許可で道路を使用するとどのような罰則を受けることになるでしょうか? そこで本記事では、建設工事における「道路使用許可」とは具体的にどのような許可なのか、その内容を詳しく解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


住宅 営業 現場監督 利益 年収 知識 施工管理 新築工事 資格 転職