住宅電気設備の基礎|分電盤、配線計画など

住宅電気設備の基礎|分電盤、配線計画など

住むために欠かせないライフラインの一つである電気ですが、どのように住宅に引き込まれているのかをご存知ない方も多いのではないでしょうか?住宅関係で働く方は、最低限の知識は持っておくようにしなければいけません。また、住宅設計において、配線計画も非常に重要です。生活スタイルや一般的な配線を知っておきましょう。営業などは、設計者に任せることになりますが、工事中などにも各担当者が知識を持っていれば防げるミスもあります。では、住宅電気設備の基礎についてご紹介いたします。


家庭内の電気の流れ

電線を流れている電気は、引込み線により家庭に電気を運んできます。そして、電力系メーターを通り、分電盤で各部屋に電気を分配します。この際に、100V、200Vの電気をそれぞれに分配する分岐回路を採用している住宅もあります。電圧の違いで使用できる電気機器(エアコン)などが変わります。ほとんどは100Vの電化製品が多いですが、200Vを使用するエアコン等の電気製品もあります。

台風、地震、雷などで停電が発生する理由は、電線が損傷した場合です。近年は、雷の場合には、停電が続くことは、あまりありません。停電を防ぐために、一時的に一部電線を切り離し、1分程度で電力供給が復旧します。

住宅分電盤の役割

住宅分電盤は、電力会社から供給された電力を、照明器具やコンセント等の負荷に対して、適切に安全に使用できるように分配するものです。

発電所から変電所、高圧配電線(6600V)で電気が供給され、柱状変圧器により一般住宅用に100/200Vに変換されます。そこから引込み線で各家庭に電力が供給されています。そして、家庭ではまず最初に住宅分電盤に電力が入ります。住宅分電盤は、複数の回路に分かれており、各コンセントや照明器具に送られます。また、電気回路の異常を検知して、電気設備等を保護する役割も担っています。

住宅分電盤は、ブレーカーと呼ばれるスイッチが多くついています。これらは各部屋・設備ごとに分かれており、玄関周り、リビング、和室、2F洋室などと各回路が繋がっています。主幹ブレーカーを通ってから、各回路の分岐ブレーカーを通ります。漏電などが発生した場合に、各部屋のいずれかのブレーカーを落とすことで、電気回路全体のダメージを減らしています。

以上のように、住宅分電盤は、快適に電気を使えるようにするだけでなく、安全性も担保できる役割を担っています。

配線計画は、住宅の利便性を左右する

「コンセントがここにあったら良かったのに」、「コンセントが足りない」というのを経験したことがある方もいるのではないでしょうか?
家具の模様替えをしようと考えた時、コンセントの位置で家具の置き場所にも制限がかかる経験をしたこともあると思います。各部屋での過ごし方は、新築時はもちろん、住んでいても変わってきてしまい、コンセントの位置も当初の予定とは違ったところに欲しかったということもよくあります。

住宅の利便性を大きく左右し、家具の配置も制限されるため、快適さも変わります。そのため、配線計画は、しっかりと検討する必要があります。

(ポイント)配線の数や位置

コンセントの数について
コンセントは、2畳あたり1箇所(2口以上)が目安です。8畳の部屋であれば、4箇所のコンセントを部屋の四隅に配置することで、どのような家具配置でもおおよそ対応可能になります。
また、電化製品を多く使うであろうリビングや、自分の部屋などはあらかじめ多めにコンセントを多く作っておきましょう。後からコンセントを増やすことは、非常に手間がかかりコストもかかります。新築時には余るくらいに、コンセントを作ってしまうことも念頭に入れましょう。

スイッチ・コンセントの位置について
エアコン用は、高さ2mくらいにコンセントを設置したり、机周りは、高さ80cmくらいに設置するのが一般的です。洗濯機は100cmくらいで、水がかからないように工夫しています。
このように、使用する電化製品や、使用する場所に応じてコンセントの位置を変えましょう。

コンセントの口数を6口などにすることもできます。現在は、電化製品の利用も多くなり、タコ足配線を使用している家庭の方が多いのではないでしょうか?それであれば、新築時から、多めのコンセントを設置してしまった方が、場所も取らずに配線周りがスッキリします。






※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 電気

関連する投稿


【大誤算!?】注文住宅の予算組み|営業・設計

【大誤算!?】注文住宅の予算組み|営業・設計

注文住宅は、新築建売住宅、中古戸建て住宅、マンションなどに比べて高くなる傾向にあります。予算を十分にとっているとお客様が考えていても、実際にはその予算では十分でないということもあります。打ち合わせの初期段階で、予算がどの程度どの部分にかかるのかを把握しておかないと、後で不足してしまい、妥協した家づくりをしなければならなくなってしまいます。営業や設計がお客様に対して、説明しなければならない点と、お客様が誤算してしまいがちな点についてご紹介いたします。


マスクでの挨拶|住宅営業が気をつけるポイント3つ

マスクでの挨拶|住宅営業が気をつけるポイント3つ

コロナ禍でマスクを常に身につけている生活が、長く続いています。住宅営業もお客様も全員がマスクをつけて、接しています。初めての接客から、最終契約までマスクをしたまま、素顔を見ずに進むということもあるかもしれません。このような特殊な環境で、変わらず重要なものは、挨拶ではないでしょうか?マスクをしているため、表情が見えないなかで、基本的な挨拶が第一印象を大きく左右します。この記事では、マスクをしながらの挨拶で、住宅営業が気をつけるべきポイントをご紹介いたします。


お客様が「この住宅営業に頼もう」と思った瞬間5選

お客様が「この住宅営業に頼もう」と思った瞬間5選

お客様が、住宅営業を気にいるときはどのようなときでしょうか?営業のスキルやタイミング、細かい積み重ねが信頼につながりますが、お客様は意外にちょっとしたことが印象に残り、それが契約を決めた要因になったということが実は多いです。今回の記事では、お客様に聞いた、どのような営業の言葉が印象に残り、契約に至ったかをまとめてみました。ぜひ今後の営業活動の参考になれば幸いです。


提案しても嫌われる住宅営業の特徴3選

提案しても嫌われる住宅営業の特徴3選

住宅営業は、お客様からのヒアリングを元に、それを反映した提案を行うことで打ち合わせを詰めていきます。しかし、良い提案や声かけを行っているのに、なぜかお客様に引かれてしまうといった営業がいます。本来であれば、営業からの提案は、お客様の知らないことであったり、お客様も考えを伝えるための手段として、お客様には喜ばれるために行うものです。この記事では、提案営業が嫌われてしまう特徴について3つご紹介いたします。


住宅営業が好印象を持たれる方法3選

住宅営業が好印象を持たれる方法3選

住宅営業をされている方は、どうやったら売れるのか、来月も売ることができるのだろうかと不安になることもあるのではないでしょうか。そして、他の売れている営業を見ると、明らかにその営業の方が好印象で、その人を越えられないと考えることもあるでしょうし、反対に自分の方が好印象を与えているはずなのに、なぜ売れないのかと考えることもあるでしょう。しかし、営業は、相手にどう思われているかが全てで、自分で自分のことを評価しても仕方ありません。相手からどう見えているかを、徹底的に改善していく必要があります。この記事では、自分でできるお客様に好印象を持たれるための方法を3つご紹介いたします。


最新の投稿


【大誤算!?】注文住宅の予算組み|営業・設計

【大誤算!?】注文住宅の予算組み|営業・設計

注文住宅は、新築建売住宅、中古戸建て住宅、マンションなどに比べて高くなる傾向にあります。予算を十分にとっているとお客様が考えていても、実際にはその予算では十分でないということもあります。打ち合わせの初期段階で、予算がどの程度どの部分にかかるのかを把握しておかないと、後で不足してしまい、妥協した家づくりをしなければならなくなってしまいます。営業や設計がお客様に対して、説明しなければならない点と、お客様が誤算してしまいがちな点についてご紹介いたします。


マスクでの挨拶|住宅営業が気をつけるポイント3つ

マスクでの挨拶|住宅営業が気をつけるポイント3つ

コロナ禍でマスクを常に身につけている生活が、長く続いています。住宅営業もお客様も全員がマスクをつけて、接しています。初めての接客から、最終契約までマスクをしたまま、素顔を見ずに進むということもあるかもしれません。このような特殊な環境で、変わらず重要なものは、挨拶ではないでしょうか?マスクをしているため、表情が見えないなかで、基本的な挨拶が第一印象を大きく左右します。この記事では、マスクをしながらの挨拶で、住宅営業が気をつけるべきポイントをご紹介いたします。


お客様が「この住宅営業に頼もう」と思った瞬間5選

お客様が「この住宅営業に頼もう」と思った瞬間5選

お客様が、住宅営業を気にいるときはどのようなときでしょうか?営業のスキルやタイミング、細かい積み重ねが信頼につながりますが、お客様は意外にちょっとしたことが印象に残り、それが契約を決めた要因になったということが実は多いです。今回の記事では、お客様に聞いた、どのような営業の言葉が印象に残り、契約に至ったかをまとめてみました。ぜひ今後の営業活動の参考になれば幸いです。


提案しても嫌われる住宅営業の特徴3選

提案しても嫌われる住宅営業の特徴3選

住宅営業は、お客様からのヒアリングを元に、それを反映した提案を行うことで打ち合わせを詰めていきます。しかし、良い提案や声かけを行っているのに、なぜかお客様に引かれてしまうといった営業がいます。本来であれば、営業からの提案は、お客様の知らないことであったり、お客様も考えを伝えるための手段として、お客様には喜ばれるために行うものです。この記事では、提案営業が嫌われてしまう特徴について3つご紹介いたします。


【工事現場の必需品「安全帯」】フルハーネス型の着用義務化はいつから?

【工事現場の必需品「安全帯」】フルハーネス型の着用義務化はいつから?

工事現場で起こる労災事故で多いのは、「墜落、転落」によるものです。 そのため、とくに高所作業における安全対策が重要になります。 そして、これまでも高所作業の安全対策として必需品であった「安全帯」は、労働安全衛生法の改正により「フルハーネス型」の着用が義務付けられることになりました。 では、この「フルハーネス型」とはどのようなものなのでしょうか? また、完全に着用しなければならないのはいつからでしょうか? そこで本記事では、「フルハーネス型」とはどのようなものなのか、そして着用の義務化はいつからなのか、詳しく解説したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 営業 利益 職人 転職 資格 現場監理 働き方改革