住宅現場監督は、タスクに埋もれる
住宅現場監督は、とても細かいタスクが多く発生し、それらを1つも忘れずに処理することだけで労力を使います。タスクに埋もれずに業務をスムーズにこなすことができるようになるのは、2年目、3年目以降になる方も多いです。
タスクが多い理由は、まず関係各所が多いことにあります。1つの変更事案が発生した際に、それを伝達する必要があるのですが、3つも4つも電話をかけなくてはいけないこともあります。また、留守で電話に出ないことがあった場合には、そこと電話できていないことを覚えておき、後ほどかけ直さなくてはいけません。
また、工事は複雑な作業のため、確認事項が多くなることは容易に想像つくかと思います。タスクに埋もれ、1つでも伝達ミスなどがあれば大きな問題に発展してしまうこともあります。
■タスク未処理で支障が出る
タスクを処理せずとも、日程は進んでいきます。タスクの未処理が工事の不備として露見し、最悪の場合には工事がストップしてしまいます。
例えば、内装の前に電気設備の納まりを、電気事業者と内装屋で相談しなければならないとなった時、内装屋の作業中に電気事業者を呼ぶことになっていたとします。これをうっかり現場監督が、電気事業者に相談日程の連絡を忘れてしまっていた場合、その日の内装工事はできなくなってしまいます。
このようにタスクを忘れてしまうことで工事に支障が出ます。事前に工事前から確認事項として上がっていたものを、うっかり工事が進んでいった際に適切なタイミングで確認をすることを忘れてしまったり、タスクが多くなってくるとなかなか覚えていられないものです。
■具体的な忘れがちなタスク
具体的にどのようなタスクを忘れてしまいがちなのでしょうか。細かいタスクが重なると重要なタスクも忘れてしまうこともあります。
例えば、忘れがちな細かいタスクとしては
・関係先への電話
・工事前にクライアントからあった要望の反映
・現場での職人からの質問への回答
・日程変更の連絡(各関係先)
・施主からの途中変更
などになります。
メモでタスクの漏れを無くそう
メモは、タスクを忘れることを回避するために非常に役立つツールです。仕事のできる人は、メモのできる人だとよく言ったりするのを聞いたことがあるのではないでしょうか。
「メモなんて当たり前にやってるよ!」と言う新人ほど、忘れてくるものです。まず、メモを取ることが完璧にできている人は少ないです。仕事のできる人とできない人のメモは、全く違います。
■メモを失敗する人
メモを失敗する人なんてなかなかいないと思うかもしれませんが、実は意外に多いです。メモを失敗する原因は、なんと「メモを書いたものを無くす」です。
メモができない人は、まったくと言っていいほど、メモを無くします。メモはできているけれども、それを無くすという荒技です。仕事でしか使いませんし、メモ帳としてしっかりと管理していないからになります。
メモを無くさないように、今ではスマホなどでメモ帳として使用している方も多いです。スマホは常に持ち歩いていますし、確認も容易にできますのでおすすめです。
メモの取り方まとめ
・タイトルと日付
・メモ帳は1つ
・余白を作る
・納期を書く
・完了したものには斜線を引く
以上のものを漏らさずに書くようにしましょう。現場監督にとって、タスクを忘れないようにメモを取ることは仕事だと割り切って、使うことを意識しましょう。
・タイトルと日付
タイトルというのは、どこの現場であるかなどのことです。現場を多く掛け持ちしていたり、工事終盤で、工事途中の問題があった箇所などを確認する際には、このメモも重要な情報になります。
・メモ帳は1つ
先ほど申し上げたように、メモを無くしてしまう方はとても多いです。無くしにくい、スマホなどに書くと効率が良いです。メモを複数持っていても、何をどこに書いたのかわからなくなる方もいます。スマホであれば、検索し、すぐに思い出すことができます。
・余白を作る
メモは次から次へと新しい内容に切り替わることがあります。余白にどのように変更があったかなどを書き足すことで、全員の労力をなるべく減らすことができます。
・完了したものには斜線を引く
これは必ず行った方が良いです。完了したものがどれだかわからなくなり、同じタスクを重複して行ってしまうこともあるからです。また、タスクを作業途中にするのではなく、その場で完結させてしまうことも重要な仕事方法です。
以上のように、メモをうまく取る方法を覚え、仕事がスムーズに進むように住宅現場監督は、メモをうまく活用しましょう。