現場監督はホワイトに働ける!?最強の業務効率化

現場監督はホワイトに働ける!?最強の業務効率化

現場監督は仕事量が圧倒的に多いです。しかも現場でできる仕事とPCを使わなければいけない仕事は、現場では基本できません。そのため隙間時間に他の業務を片付けるなどが中々できない場面も多いです。しかし、現場監督として残業をあまりせずにワークライフバランスを保っている方もいらっしゃいます。そこで最強の業務効率化はどうすれば良いのかについてご紹介いたします。


働く時間を減らさなければいけないと考える

まず、考え方を変えれば大体のことはできます。働く時間を必ず定時にしなければならないと会社に命令され、残業したらボーナスも全てカットすると言われたら、定時に帰る社員が増えます。業務量を同じ量をこなしていたとしても定時に帰る社員が増えます。

理由は、実は工夫すればなんとか残業しなくても定時までに終わらせることができるためです。毎日残業しなければ仕事が回らないということはほとんどありません。仕事を進めるために、限られた時間で何とかするものです。重複していた業務を徹底的に無くしたりすることで意外に単純なことで改善します。

現場監督として定時に帰るために、まずはこのように考え方から変えましょう。

現場監督も原価に計算する

現場の原価管理は、業者や資材の原価について算出しますが、現場監督の原価は普通計算しません。会社の利益から引かれているものだからです。しかし、現場監督は自身の稼働についても原価として仮に計算してみてください。

すると、いつも計算しているのと同じように、無駄を省き、なぜ時間がかかっているのか、不必要な工程を無くし時間を効率的に使うことができるようになります。

最強の業務効率化3選

現場監督が業務の効率化を図るために、何を具体的にすれば良いのでしょうか?ここでは主なもの3つをご紹介いたします。

・連絡はラインかメール
・休日を周知する
・仕事を他人に振る(責任を分散する)
これをするだけで1日の時間が2時間以上節約できます。休日も仕事をしなくて済むようになります。また、周りの方も同じように業務の負担が減ります。他人に押し付けて自分の業務が減っているのではなく、自身の業務も減ることで周りの業務も減っています。

それでは1つずつご紹介いたします。

連絡はラインかメール

連絡は電話を使用している方がほとんどです。しかし業者に電話をするだけで1件につき5分、1日で10回電話をすることもおいです。つまり、電話業務だけで1日のうち1時間を使用していることになります。

現場監督はそれだけ連絡事項が多く、連絡業務だけで時間を使っています。しかし、これらをラインかメールにするだけで、半分以下の所要時間になります。周りにラインもしくはメールでやりとりするように伝えましょう。

また、施工管理アプリのメッセージなどを使用することもあります。実はこれら電話でない連絡手段は、非常に大きなメリットがあります。それは、複数人に同時に連絡事項を伝えることができるということです。

4つの業者や職人に工程の連絡をする際、4回の電話を行う必要があります。しかしメッセージであれば、1回で済みます。つまり所要時間は1/4になります。電話は緊急時だけの連絡ツールとしてしまいましょう。

休日を周知する

休日に仕事をすることは、非常に効率が悪いです。仕事のモードになっていないことと、資料が手元にないことがほとんどだからです。現場監督も、職人も資料がなく打ち合わせがいまいちできない状態で話をするのは非効率です。

業者、職人、お客様に対して現場監督の休みはいつなのか伝えるようにしましょう。休日に連絡をわざわざする方はお客様もいらっしゃいません。そのように休日に連絡してきた場合、その方が非常識であるという感覚を持ちましょう。一般的にもそのように考えられています。

休日をお客様にわざわざ伝えない現場監督もいます。しかし、お客様のことを考えれば伝えなくてはいけません。休日に電話連絡をするような非常識な人にみんななりたくないのです。休日だと知らないから電話をしてくるだけで、休日に連絡をしてしまったら悪いことをしてしまったとお客様は考えてしまいます。

つまり、周りの方のためにも休日をしっかり伝え、緊急時の場合は電話をして伝えてくださいと言えばより丁寧な対応と言えるでしょう。

仕事を他人に振る(責任を分散する)

自分だけで仕事をこなそうとすることは、業務の非効率を招きます。本来は職人がやれば早いものや、お客様で気をつけなければいけないことなども中にはあります。

そこで、業者やお客様に責任を分散する方法をとってみましょう。どういうことかと言うと例えば、業者と現場監督についてご紹介します。

現場監督がチェックしなければならない工程で、現場監督がうっかりその日時を忘れており、確認漏れがあった場合、現場監督のミスになります。しかし、現場監督から事前に職人に「この工程は現場監督がチェックしなければ、次の工程に進んでしまうことは許されません。なので、前日のうちに明日この工程をやりますと伝えてください。」と事前に伝えます。
この場合、現場監督がチェックできなかった場合、誰の責任でしょうか?職人のミスになります。

これは職人のせいにしたいということではありません。職人が責任を持って伝えてくれるため、現場監督のスケジュール管理が比較的楽になり、時短になります。また、忘れる確率も低くなり、後で余計な仕事が増えることも無くなります。

またお客様とのやり取りで、「この建材の色をいついつまでに決めないと、対応できないので工事は進んでしまうので気をつけてください。」と伝えてみましょう。色などで迷っているお客様にこう伝えると、お客様の方から納期に間に合うように段取ってくれます。

このように伝えないと、「なんで現場監督さんがちゃんと発注のタイミング教えてくれなかったんだ」とクレームになります。お客様に責任感を持たせ、自ら仕事をしてくれるようにします。

以上のように、業務はやりようによって簡単に減らせることができます。また、相手の業務も特に増えているわけではありません。少しでも業務効率化の参考になれば幸いです。



※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


現場監督 業務効率化

関連する投稿


【住宅建設】新築工事が始まる前に現場監督が行う現地調査とは?

【住宅建設】新築工事が始まる前に現場監督が行う現地調査とは?

現場監督は、あらゆる業務を行わなければなりませんが、「現地調査」もそのひとつです。 「現地調査」とは、工事が始まる前に実際の現場を確認する事前調査のことをいい、新築工事やリフォームなど、工事によって調査する内容は変わります。 また現場監督は、工事に取り掛かる前に施工計画を作成しますが、現地を確認しなければ実行性のある計画がつくれるとは限りません。 施工計画に不備があれば工事は混乱し工程に狂いが生じる恐れもあるため、「現地調査」は非常に重要なのです。 そこで本記事では、現場監督が行う「現地調査」について、おもに新築工事が始まる際に確認しておきたいことをご紹介いたします。


【要注意】現場監督の靴のにおい対策とは?

【要注意】現場監督の靴のにおい対策とは?

現場監督にとって、気になることのひとつに「靴のにおい」があります。 とくに新築住宅だけでなく、引き渡し後のアフターサービスやリフォームなども担当している場合は十分に注意しておかなければなりません。 といいうのも、強いにおいがある状態で家のなかに入ると、施主はいやな気持ちになることが予想されるためです。 せっかく品質の優れた建物を建てても、それだけで満足度が下がってしまうかもしれません。 そこで本記事では、現場監督が注意しておきたい「靴のにおい」について、その原因と対策についてご紹介したいと思います。


【管工事施工管理技士】受験資格や取得するとできる仕事とは?

【管工事施工管理技士】受験資格や取得するとできる仕事とは?

建設業界でキャリアアップを図るには、資格を取得することが重要なポイントとなります。 とくに施工管理の仕事で活躍したい場合は「施工管理技士」資格が有効です。 「施工管理技士」の資格は7つの種類がありますが、建築工事では欠かせない管工事に携わるなら「管工事施工管理技士」を取得するとよいでしょう。 ただし、「施工管理技士」資格は誰にでも取得できるわけではなく、一定の条件を満たし、かつ試験に合格しなくてはなりません。 そこで本記事では、「管工事施工管理技士」の受験資格や取得するとできる仕事についてご紹介したいと思います。


【忘れっぽい人必見】住宅の現場監督はメモを仕事にしろ

【忘れっぽい人必見】住宅の現場監督はメモを仕事にしろ

現場監督をしていて、新人は特に忘れっぽい人がいます。このような方は、意外に多いです。仕事ができない人というわけではなく、現場監督になるとそのようなことが起こります。理由は、住宅の現場監督は、タスクが以上な量になってしまうからです。細かい伝達内容などが発生し、それをその場で対処したり、数時間後に対処したり、場合によっては別日に対応するなど、非常に複雑になります。1つ1つのタスクは非常に簡単ですが、10個など多くなってくると、全てを覚えておくことは不可能に近いです。この記事では、住宅現場監督が、タスクに埋もれずに、効率的に業務を遂行できる方法としてメモをご紹介いたします。


朝礼は必要ない!?建設工事における目的・確認事項

朝礼は必要ない!?建設工事における目的・確認事項

毎日工事現場では、朝礼が行われます。一般企業でも朝礼を実施している会社はありますが、朝礼は朝の始まりの慣例で、特になくても問題ないのでは?と考えている方も多いかもしれません。しかし、工事現場において朝礼は非常に重要なものです。安全管理や工事内容を再度確認することで、その日1日を問題なく進行させることができます。この記事では、朝礼の目的や内容についてご紹介いたします。


最新の投稿


【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

【住宅事務必見!】ビジネス書類の作り方|ポイント解説

事務の仕事で、文書作成で頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?文書を手紙などで書くこと習慣もなくなってきて、ましてやビジネス用になると何を書けば良いのか、言葉遣いや、書いてはいけない文言はないかなど、気にし出すと手が付けられないとなってしまった経験もあるのではないでしょうか。この記事では、ビジネス書類の作り方のポイントをわかりやすく簡単にご紹介いたします。


【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

【PC初心者】住宅事務の基礎スキルまとめ

住宅事務に転職しようと考えている方は、事務職としてどのようなスキルが必要かについて悩まれる方もいるかと思います。しかし特別なスキルを必要としている企業は少ないです。住宅事務に必要なスキルは、初歩的なPCスキルで十分です。住宅関係の専門知識や、住宅業界特有の仕事内容などは、働いてから簡単に身につくからです。ただし、PCスキルが全くない状態だと、仕事そのものが進まず、仕事とは関係ないPCの操作方法から教えなくてはいけません。せっかく人を雇ったのに、PC教室のような役割を会社がするわけにはいかないのです。この記事では、どの程度のPCスキルが一般的に必要とされているのかについてご紹介いたします。


住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界で職人として転職するメリットとデメリット

住宅業界へ転職する場合、営業や施工管理、設計などいくつかの職種が選択肢となります。 そして、実際の工事を担当する「職人」もそのひとつです。 ものづくりにおいて、「職人」の存在は欠かせません。 住宅業界でも同様で、まったくなにもない「ゼロ」の状態から建物をつくれるのは、「職人」の技術があることで実現します。 しかし「職人」を職業にするとしてもメリットとデメリットがあるため、その両方を理解したうえで検討することが重要です。 そこで本記事では、住宅業界で「職人」として転職するメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。


住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅業界のリペア業とは?資格は必要?

住宅の建築工事では着工から竣工まで多くの専門業者が携わりますが、そのひとつに「リペア業」があります。 「リペア業」とは、住宅の建築工事で使用する仕上げ材や家具、設備などについたキズを補修する業者のことをいい、「補修屋」と呼ばれることもあります。 比較的歴史の浅い技術ですが、住宅の建築工事では補修の工程が当たり前に設定されるなど、非常に注目の業種です。 では、「リペア業」の仕事は具体的にどのようなことを行うのでしょうか? また、「リペア業」の技術を習得し活躍するには資格が必要なのでしょうか? そこで本記事では、住宅業界で注目の「リペア業」とはどのような仕事なのか、そして活躍するために資格は必要なのかなど、詳しく解説したいと思います。


【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

【建設業の転職活動】退職するときに返却するものとは?

会社を退職するときには、さまざまな手続きを行わなければなりません。 また、退職後に必要となる書類などを受け取ることも重要ですが、同時に返却しなくてはならないものもあるため注意が必要です。 とくに建設業での返却物は多岐に渡るうえ、適切に返却されなければ場合によっては損害賠償の対象となる可能性もあります。 そうならないためにも、返却が必要なものは事前にチェックしておきましょう。 そこで本記事では、建設業の転職活動において、退職時に返却する必要があるのは具体的にどのようなものなのかご紹介したいと思います。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 知識 職人 資格