【ブラック企業を回避】住宅業界への転職|企業の見極めポイント5選

【ブラック企業を回避】住宅業界への転職|企業の見極めポイント5選

 転職の際に、求人情報などをみても、どこの会社も似たような文言で、面接も似たような質問ばかり。どこの企業が良いのか分からない方も多いかと思います。そこで、住宅業界の企業でブラック企業や、働きにくい会社を見極めるポイントについてご紹介いたします。


①IT化が非常に遅れている

 住宅業界はIT化が遅れている業界ですが、着々と導入企業が増えています。社員の勤怠管理や現場の施工管理もアプリなどを導入している企業も多くなっています。一方で、全くIT化が進んでおらず、アナログな業務が多いため、勤務時間も長くなり、無駄な仕事も多い企業もあります。このような企業の場合、働きづらさを感じることがある可能性があります。

企業の成長性も測れる!?

 IT化を推進していないということは、企業として社員の働きやすさ向上、お客様の満足度の改善などに積極的でない可能性もあります。このような企業は業績の成長も見込めない可能性もあります。たとえ働きやすい環境でも、企業が成長しなければ、社員の給与なども上がって行かないため、注意が必要です。

②中堅層の社員が少ない

 20代から30代前半の若手社員と50代の社員で構成されている企業は要注意です。若手社員はやりがいや歩合給などで求人をかけていますが、離職率が高い会社の特徴です。20代の社員が30代後半から転職し、長く働きやすい企業でないことがわかります。このような会社で50代の中途社員は、数回の転職を繰り返し、行き着いてきた人材で、定年まで何事もなく働ければ良いと考えている人材も多いです。

目先の利益だけを求めている!?

 中堅層の社員がいないということは、企業としてはノウハウが蓄積しない、目先だけの利益を求めた組織になっている可能性がありますので注意が必要です。また、中堅層の中途社員がいないということは、能力に見合った高い給与を払うことを避けているともみれます。つまり、基本給の低い若手社員や、比較的基本給の少なくなる50代以降の社員だけを雇っているため、中堅層は必要なく、若手を育てる環境も無い可能性があります。

③営業の社内業務時間が4時間を超える

 営業は外回りが多いですが、残業時間を使って、社内での業務時間が常に4時間を超える会社は要注意です。営業日報や、顧客管理、提案資料の作成に4時間はかかりません。かかっても3時間ほどでしょう。毎日4時間以上、社内業務を行う営業部は、上司からの過度のアドバイス、無駄な打ち合わせをしている可能性があります。もちろん提案資料作成に時間を取られることはありますが、多くても週に1度程度でしょう。

働き方改革をしていない!?

 残業時間や勤務体系・賃金体系などの改善を積極的に行なっていない会社が、残業を多くしています。働きやすい環境を整備する意思がない会社の可能性があります。

④飛び込み営業が多い

 ネット集客、各広告からの問い合わせへの反響営業がメインと謳っている企業でも、案件がないときには飛び込み営業をしている会社が多いです。この飛び込み営業の割合が以上に多い会社は気をつけましょう。売れない社員や中途社員には、飛び込み営業をさせるからです。なぜなら、成約する確率の高い信頼のおけるベテラン社員に反響顧客を割り振るからです。転職してから顧客を割り振られるようになるまで飛び込み営業だけをさせられる企業もあります。

社員数が少ない場合には特に注意

 営業部が5人ほどの会社の場合、ベテランの営業マンがほとんどの顧客を取ってしまう体制が確立されている可能性があります。中途の新人などは飛び込み営業をして、アポを取ってくるだけで、あとは先輩社員に任せるという、新人を使い捨てにしているところもあります。

⑤求人情報の給与のモデルケースに年収のみの記載

 よく求人情報の給与モデルケースとして、26才・年収600万円(2年目営業)、34才・年収750万円(中途3年営業支店長)などと記載されています。ここで注意することは、基本給の昇給が書いていないことです。つまり、歩合給のみの昇給である可能性があります。26才でも年収400万円、34才になっても年収450万円ということがあり得ます。会社の賃金体系、評価昇給制度などもしっかりと確認しておくのが良いでしょう。

まとめ

 IT化が遅れている、中堅層の社員が少ない、営業の社内業務が4時間以上、飛び込み営業がメイン、求人情報の年収モデルケースなど、さまざま注意点があります。もちろんこれらが当てはまればブラック企業と確定できるわけではありませんが、少しでも転職活動の参考になれば幸いです。




※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 ブラック企業

関連する投稿


【住宅建築の基礎知識】施工管理なら知っておきたい断熱工事のポイント

【住宅建築の基礎知識】施工管理なら知っておきたい断熱工事のポイント

戸建て住宅の建築工事では、いくつもの専門業者がそれぞれ担当する工事を行います。 いずれの工事も重要ですが、とくに暮らす人の快適性を大きく左右するのは「断熱工事」になります。 また「断熱工事」は、施工品質によって効果が大きく変わる工事もでもあるため、施工における精度を高めることが重要なポイントとなります。 そのため施工管理者によって、適正な施工が行われいるかしっかりとチェックしなくてはなりません。 そこで本記事では、住宅建築の断熱工事について、施工管理の立場で知っておきたいポイントを解説したいと思います。


【体験談】住宅現場クレーム解決法(車両・資材飛散)

【体験談】住宅現場クレーム解決法(車両・資材飛散)

住宅工事のクレーム事例、今回は車両・資材・騒音についてになります。よくあるクレームで、クレームの原因というのは、必ず起こります。しかし、原因となる事象が発生していてもクレームにまで発展させない方法があります。 実際に私が、現場監督として勤務していてどのような対策を行なっていたのか、これから現場監督になる方、クレーム処理に困っている方の参考になれば幸いです。


【体験談】住宅工事現場でのトラブル!原因と解決法

【体験談】住宅工事現場でのトラブル!原因と解決法

住宅工事はトラブルが絶えません。クレーム産業とも言われる建築業ですが、住宅は何千万という資金をお客様が支払っているため、それだけトラブルも大事になることがあります。 実際に私が、現場監督として勤務していてどのようなトラブルがあったのかをご紹介いたします。これから現場監督として働こうとしている方、今まさにトラブルで困っていてどうやって治めれば良いのかと考えている方に少しでも参考になればと思います。


【スキルUP】住宅営業に必要な知識と資格まとめ

【スキルUP】住宅営業に必要な知識と資格まとめ

住宅営業は資格がなくても、転職は可能です。しかし、売れる営業マンはほとんどの方が資格を取得しており、資格手当ももらいながらスキルアップしていきます。この記事では、一般的に必要とされる知識や、資格についてまとめてご紹介いたします。 住宅営業に転職し、お客様から信頼されるために資格を取得しようとしている方、これからさらなるスキルアップしようと考えている方のお役に立てれば幸いです。


建築物省エネ法とは?戸建住宅の省エネの取り組み

建築物省エネ法とは?戸建住宅の省エネの取り組み

建築物省エネ法が令和3年4月に改正されました。住宅業界従事者でも、設計士、建築士以外の方は、あまりこの法律について知らない方も多いのではないでしょうか?また、家電でも省エネ性能について全面に出した新製品が多く出ていますが、なぜなのだろうと感じている方もいるかと思います。 建築物において省エネ法が施行され、どのような取り組みがなされているのか、この記事ではわかりやすくご紹介いたします。営業や、事務の方もこれだけ知っていれば、自分の扱っている住宅について理解が深まる内容になります。


最新の投稿


【資格を取る順番】現場監督がスキルアップするためのおすすめをご紹介

【資格を取る順番】現場監督がスキルアップするためのおすすめをご紹介

住宅工事の現場監督として転職や、スキルアップで有利になる資格について、そのおすすめの取得順序をご紹介いたします。建築関係の資格は、実務経験が必要なものが多く、思い立った時に試験を受けようをしても、受験資格自体がない場合があります。そこで、スキルアップにはしっかりとスケジュールを立て、勉強も効率化できる順番で受けるのが望ましいです。それでは、資格を取るメリットから、どの資格がを取るのが良いか、おすすめの順番についてご紹介いたします。


施工管理技士が食いっぱぐれない5つの理由

施工管理技士が食いっぱぐれない5つの理由

施工管理の仕事をするうえで、ぜひ取得したい資格といえば「施工管理技士」になるでしょう。 というのも「施工管理技士」資格を取得することで、将来に渡って食いっぱぐれない可能性はきわめて高いといえるためです。 そこで本記事では「施工管理技士」資格を取得すると食いっぱぐれない理由を5つご紹介したいと思います。


施工管理技士の受験資格にある実務経験とはなに?

施工管理技士の受験資格にある実務経験とはなに?

施工管理の仕事をするうえで、ぜひ取得しておきたい資格といえば「施工管理技士」になるでしょう。 「施工管理技士」資格を取得すると仕事の幅が広がるだけでなく、収入アップにつながり、また転職したいと思ったときにも有利になります。 とはいえ、誰にでも取れる資格ではなく、一定の条件を満たしたうえで技術検定試験に合格しなくてはなりません。 「施工管理技士」技術検定のおもな受験資格は実務経験になります。 しかし実務経験は注意しなくてはならないことが多くあるばかりか、虚偽申請をするとペナルティを受けることもあるため注意が必要です。 そこで本記事では、「施工管理技士」技術検定の受験資格である実務経験について解説したいと思います。


【住宅建築の基礎知識】施工管理なら知っておきたい断熱工事のポイント

【住宅建築の基礎知識】施工管理なら知っておきたい断熱工事のポイント

戸建て住宅の建築工事では、いくつもの専門業者がそれぞれ担当する工事を行います。 いずれの工事も重要ですが、とくに暮らす人の快適性を大きく左右するのは「断熱工事」になります。 また「断熱工事」は、施工品質によって効果が大きく変わる工事もでもあるため、施工における精度を高めることが重要なポイントとなります。 そのため施工管理者によって、適正な施工が行われいるかしっかりとチェックしなくてはなりません。 そこで本記事では、住宅建築の断熱工事について、施工管理の立場で知っておきたいポイントを解説したいと思います。


現場監督に必要な能力3つと、身につく能力3つ

現場監督に必要な能力3つと、身につく能力3つ

現場監督は資格がなくても転職できます。しかし、現場監督として自分がやっていけるのか?そもそもやってみたいけど、向いているのか?と不安の方もいらっしゃると思います。そこで、現場監督に必要な能力3についてご紹介します。また、現場監督を行うことで3つの能力が身に付きます。働いてからどのようなスキルが身に付いていくのかについてもご紹介していきます。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 現場監理 風水 働き方改革 コンクリート