【トラブル体験談】住宅販売営業の実際にあった営業マンの外観配色ミス!クレームの原因を営業マンが作らないようにしましょう

【トラブル体験談】住宅販売営業の実際にあった営業マンの外観配色ミス!クレームの原因を営業マンが作らないようにしましょう

 住宅業界や建設業界はクレーム産業と言われるくらいトラブルが多いです。しかし、トラブルといっても大きいクレームになることはそこまで多くはなく、あまり不安になる必要はありません。転職するにあたり、どのようなクレームがあるのか、営業マンがどのようなミスをしてクレームになってしまうのか、体験談をご紹介いたします。転職に不安になるのではなく、事例を知り、事前に対策する準備を行いましょう。


私たち夫婦の物件を購入するきっかけ


 私と夫は住宅購入を考えており、近くの新築建売物件をいくつか見学してみて、どんな家が住みやすそうか検討しているところでした。そこでたまたま不動産屋の紹介で、少し離れた土地の現地販売会に行ってみることにしました。
そこは○×ハウスのセミオーダー建売住宅で、ある程度の間取りは決まっているのですが、外観や内装を建築前に自分で決めることができるという物件でした。今まで普通の建売住宅を見ていたので、言い方は悪いですが、よくある住宅という印象を受ける外観でした。

しかしそこの物件は外観がとてもオシャレで、夫も私もツートンの現代風な外観が気に入り一目惚れしました。
もともと注文住宅で建てようと考えていたのですが、予算の都合上、建売物件を購入するしかありませんでした。そこで自分の好きなような外観で建売物件が手に入るというのは非常に魅力的でした。
話はトントン拍子に進み、不動産屋の持っている他の分譲地での同様のセミオーダー建売住宅を購入することを決め、無事契約しました。

私たちは住宅の専門家でもなく、そこまで住宅性能というものに拘っていませんでした。そのため外観が気に入ったというのが、一番のきっかけになります。外観で決めるものでもないと思うのですが、担当者さんに聞くと、建売住宅を購入される方はほとんどが外観や立地で決める方が多いと聞き安心しました。

セミオーダー建売住宅の打ち合わせ、トラブルの始まり

 契約をしてからは、打ち合わせになります。打ち合わせ期間は1ヶ月と決まっており少しタイトなスケジュールでした。間取りなどの変更はできないため、外観と内装の色を決めるだけですが、かなり悩みました。
外観のサイディングボードの色は、カタログの中の10個のパターンから選ぶことができたのですが、どうしても気に入ったものがカタログにはないタイプのもので、営業マンの方に無理を言って少し私たちから予算を出して、なんとか気に入った外壁を採用することができました。
もともと外観はツートン(1Fと2Fで色が違う)が気に入っていたので、ツートンで配色を考えていました。営業の方が気を利かせてくれ、社内のカラーコーディネーターにも案をもらいましたと、5パターンのツートンカラーを提案していただきました。

ここからがトラブルになった原因の始まりになります。
私たちはどうしても絞った2パターンのうち1つに絞ることができませんでした。残り3日で決めなければいけないというところで、夫の仕事も忙しくなってしまい、営業マンの方に返答できなくなってしまいました。

建築中に外観パターンを決定

 外観のツートンパターンを選ぶことができなかったのですが、建築は予定通りに進めなければいけません。そこで営業マンの方が融通を利かせてくれ、外壁材の発注をおそめてくれることになりました。
あと2週間のうちに決めてくれれば、なんとか工事に間に合うとのことで、私たち夫婦は猶予ができたと喜んでいました。なんでも私たちの要望に誠実に答えてくれる好印象の営業マンでした。

 それでもなかなか決められず、「たぶんこっちでいく!」と2つのA,Bパターンから、Aと営業マンには答えていました。「営業マンの方もやっと決まりそうですね!」と喜んでくれましたが、実際はちょっと焦ってますとも言っていました。
 そしてやっとギリギリで結論を出すことができ、結局Bパターンでお願いしました。なかなか決められず関係者の方々にご迷惑をおかけして申し訳なかったのですが、やっと決まり私たちも営業マンの方もやっと気持ちが落ち着きました。

半年後、完成した家は外観が違う

 楽しいにして引っ越し予定も立て、完成した家を見にいきました。
外観が違ったんです。。。
Bパターンでお願いしたところ、Aパターンの外観になっていました。私たちは焦り、営業マンに問い合わせたところ、すぐ確認しにいきますと言って、お互いその家の前で「違いますね。。。」

 営業マンの方も上司に確認しますと言って、その2日後です。上司の方から連絡が来て、このままの外観でいかがですかと言われました。私たちは話が違うと言ったのですが、上司の方は「こちらの外観に決定した履歴がある」と言われました。それは、カラーコーディネーターが5パターン作成いただいたものにチェックをつけていたものでした。確かに私たちは初めにこれを一番に気に入って、チェックをつけて検討していました。

しかし担当営業マンの方には、Bパターンで行くと伝えたと言ったのですが、担当営業マンもAパターンと言われましたと言って、二度と私たちとの打ち合わせに来ることは無くなってしまいました。

結局、紛争センターなどに問い合わせもしたのですが、不動産屋の持っている5パターンのものにチェックを入れたものがあるからと、何も対処できないと言われてしまいました。
しっかりと最終的な仕様書等のやりとりを残しておくべきだったと後悔しました。

原因は、営業と発注担当と、現場の確認不足

 このようなトラブルが起こる原因は、営業の確認不足が一番です。発注担当は口頭で言われた品番を発注し、現場の職人は現場に納品された建材を使うだけです。お客様からの意見を聞いているのは営業マンだけになるため、営業マンの責任になります。

 営業マンは口頭ではなく、しっかりと仕様書を作成し、お客様にお渡ししたものと、発注担当にお渡しするものを全く同じにする必要があります。このようなミスを防ぐために必ずそうしましょう。

 これから住宅業界に転職される方は、このようなトラブルを起こさないため、どのようなトラブルが起こりうるのかを事例を知り、事前に対策をするようにしましょう。



※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 トラブル クレーム

関連する投稿


戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

 戸建て住宅の需要が若者世代で増加傾向にあるようです。新型コロナウイルスの影響で、リモートワークなどが浸透したことにより、都心部などで勤務する必要性が薄まってきたことが要因になります。また、地方で住宅を購入すれば、都心部でワンルームの家賃を払うよりもお得だと考えている方も多いのではないでしょうか。


住宅営業は平日休み|平日休みのメリット10選

住宅営業は平日休み|平日休みのメリット10選

住宅営業マンは平日休みとなっています。土日休みの企業で勤務していた方は、平日休みとなってしまうことに違和感などを感じる方も多いかと思います。これから転職を考えている方も、土日休みじゃないと嫌だと考えている方もいるかもしれません。しかし、平日休みに慣れてしまうと土日休みが嫌だという方もいらっしゃいます。この記事では平日休みのメリットについてご紹介していきます。


人口減少により住宅業界も衰退していくのか!?これからの転職は考え直した方が良いのか

人口減少により住宅業界も衰退していくのか!?これからの転職は考え直した方が良いのか

 転職を考える際に、業界規模や市場、今後の市場推移などを把握することは将来を考える上で非常に重要です。住宅業界というのは、人口に直接的に関わってくる業界と言えます。日本は人口減少が進んでおり、少子高齢化していっています。そこで実際に住宅業界の現場と、今後の予測をご紹介いたします。


クレームの少ない住宅営業マンが実践する4つのポイント|基本を抑えて、あなたもできる営業マンになろう

クレームの少ない住宅営業マンが実践する4つのポイント|基本を抑えて、あなたもできる営業マンになろう

 営業マンにはクレームの多い営業マンと少ない営業マンがいます。クレームが多い営業マンは、売上にかかるプレッシャーと、お客様からの精神的負担が大きくなります。営業活動における体力と精神力の両方が疲弊していきます。この記事では、クレームの少ない営業マンが実践する行動をご紹介いたします。


住宅営業は自腹でクレーム解決!?転職前に知っておく自衛の4つのポイント|ブラック企業を避けよう

住宅営業は自腹でクレーム解決!?転職前に知っておく自衛の4つのポイント|ブラック企業を避けよう

 よく住宅営業で、クレームが起きた際に営業の責任とされてしまうという話を聞くのではないでしょうか。営業マンが自腹でお金を払い、クレーム処理をするということも聞きます。他の業界ではこのような話をほとんど聞かないため、不安になる求職者も多いです。そこで、どのような場合に自腹を切ることになってしまうのか、そういったブラック企業での自衛手段をご紹介いたします。


最新の投稿


戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

戸建て住宅の需要が20~30代で増加|コロナの影響で生活スタイルの変化が要因

 戸建て住宅の需要が若者世代で増加傾向にあるようです。新型コロナウイルスの影響で、リモートワークなどが浸透したことにより、都心部などで勤務する必要性が薄まってきたことが要因になります。また、地方で住宅を購入すれば、都心部でワンルームの家賃を払うよりもお得だと考えている方も多いのではないでしょうか。


建設業界の働き方が変わる!建設キャリアアップシステムとは

建設業界の働き方が変わる!建設キャリアアップシステムとは

人口減少と高齢化の加速にともない、建設業界の働き方も大きく変わろうとしています。 とくに次世代を担う人材が不足しているという点は深刻な問題であり、若い世代が働きたいと魅力を感じる環境づくりは急務となっています。 国としても、建設業の働き方改革を加速化させるいくつかの取り組みを策定していますが、そのひとつが「建設キャリアアップシステム」です。 「建設キャリアアップシステム」とは、建設業に携わる技能士のキャリアなどを見える化し、適正な評価のもとに待遇向上を目指すものになります。 そこで本記事では、「建設キャリアアップシステム」の取り組みについて、その内容をくわしく解説したいと思います。


【超重要】現場監督が行う原価管理の仕事

【超重要】現場監督が行う原価管理の仕事

現場監督の仕事は幅広く、現場で起こるあらゆることに取り組まなくてはいけません。 また、工事を進めるうえでムダを抑え、会社の財務健全性を保つために必要な仕事となるのが「原価管理」です。 「原価管理」は、「現場監督よりも経理の仕事では?」と思う人がいるかもしれません。 しかし、建設業界における「原価管理」は、現場監督が行うその他の管理業務との関連性も強いため、一元的に実行していくことが必要なのです。 そこで本記事では、現場監督が行う「原価管理」の仕事について、その詳しい内容をご紹介したいと思います。


住宅営業は平日休み|平日休みのメリット10選

住宅営業は平日休み|平日休みのメリット10選

住宅営業マンは平日休みとなっています。土日休みの企業で勤務していた方は、平日休みとなってしまうことに違和感などを感じる方も多いかと思います。これから転職を考えている方も、土日休みじゃないと嫌だと考えている方もいるかもしれません。しかし、平日休みに慣れてしまうと土日休みが嫌だという方もいらっしゃいます。この記事では平日休みのメリットについてご紹介していきます。


人口減少により住宅業界も衰退していくのか!?これからの転職は考え直した方が良いのか

人口減少により住宅業界も衰退していくのか!?これからの転職は考え直した方が良いのか

 転職を考える際に、業界規模や市場、今後の市場推移などを把握することは将来を考える上で非常に重要です。住宅業界というのは、人口に直接的に関わってくる業界と言えます。日本は人口減少が進んでおり、少子高齢化していっています。そこで実際に住宅業界の現場と、今後の予測をご紹介いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 利益 営業 職人 風水 現場監理 働き方改革