住宅業界はデジタル化が遅れてる!?リモートワークや施工管理のデジタル化はどこまで進んでいるのか

住宅業界はデジタル化が遅れてる!?リモートワークや施工管理のデジタル化はどこまで進んでいるのか

 住宅業界のデジタル化事情はどうなっているのでしょうか。住宅業界といってもハウスメーカーや、工務店、不動産の住宅販売業など様々です。新型コロナウイルスの影響もあり、リモートワークを導入しているのか、デジタル化はどこまで進んでいるのか気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では住宅業界の細かい仕事内容にどこまでデジタル化が対応してきているのかご紹介します。


住宅業界でデジタル化(リモートワーク)が難しい場面4選

住宅業界では、現場仕事もあれば、お客様対応も直接出向かなくてはならないことや、モデルルームの内見などもリモートワークは難しいです。具体的にデジタル化が進んでいない(リモートワークができない)職種は以下の通りです。
1.営業の内見
2.営業の提案資料
3.個人情報取扱業務
4.施工管理
それぞれの業務でどのようにデジタル化(リモートワーク)が難しく、どのような実態であるかご紹介していきます。

1.営業の内見はAR技術が期待されている

 営業の内見はお客様が実際に足を運んで、その目で見て決めることが一般的です。物件は細かいところを確認したり、実際に足を運んでみないと間取りの雰囲気などを感じられないためです。壁紙や天井、床の色味などから感じる快適さを感じるためには直接出向いた方が良いです。そのため、デジタル化はほとんど進んでおらずこれからもアナログな仕事が続くでしょう。
 しかし、近年AR(拡張現実)技術やカメラの技術向上により、内見もデジタル化が徐々にですが導入され始めています。Googleストリートビューなどのように端末上で物件の見たい箇所をクリックして見れるようになったり、拡大縮小して細かい部分が見ることができるため、住宅情報サイトの物件情報に導入している企業もあります。ただ最終的な契約の際には直接内見にいくのが一般的なようです。それでもお客様にとっては何件も足を運ぶより時間の節約になります。
 また一昔前までは、ズボンや靴は試着しないと買う人がいないというイメージでしたが、通販で購入することも一般的になっています。物件購入もいずれはこのようになるかもしれません。

2.営業の提案資料はアナログでないとお客様に見てもらえない

 物件の資料や、ハウスメーカーの紹介パンフレットなどの様々な営業ツールはデータとしてお客様に送付することも多くなってきています。しかし、お客様は紙の資料でないとほとんど目を通さない傾向にあるようです。10P以上あるパンフレットや、物件情報は細かい字も多く、スマホなどの端末で読む人はあまりいないのではないでしょうか。デジタル化を簡単にできる物であるのですが、実際の業務としてはアナログになっているようです。
 つまり、提案資料を説明する時もアナログになっているということです。テレビ電話でお互いに資料を見ながら相談することもできますが、アナログ資料のため画面共有などもしにくく、ここまでリモートで行っている企業は少ないようです。

3.個人情報取扱業務は自宅にデータを持ち込めない

 個人情報を多く扱ったデータなどを自宅に持ち込むことは禁止されている企業がほとんどです。そのためこのような業務を行う場合には会社のPCなどを使用しなければならないため、リモートワークはできません。

4.施工管理はデジタル化も遅れており、現場仕事のためリモートワークができない

 施工管理業務は現場仕事となってしまうためそもそもリモートワークというものはできないです。電話対応や、資料作成だけの日であればリモートワークもできますが、1週間であっても1,2日間程度となってしまうでしょう。
 施工管理業務はデジタル化も非常に遅れています。現場での指示、確認事項のチェックなどは口頭であったり、紙ベースの対応が多いです。また、現場にいる職人はあまり機械の操作やデジタル化に対応できない方々も多いです。

施工管理のデジタル化状況

 施工管理のためのアプリなども出てきており、徐々にデジタル化が進んできています(リモートワークは難しいですが)。工程管理、職人とのやりとり、施工写真、物件情報などを一見管理できるシステムが開発され、今までアナログで対応していたものがデジタル化され、業務がスムーズになってきているようです。また建築業界では、写真に説明書きを入れないと何の写真だかわからないといったこともよくあります。そこで写真データの中に情報を書き入れることができるシステムなども開発され始め、建築業界全体のデジタル化も徐々に進んできているようです。

まとめ

 住宅業界はリモートワークができない職種もあり、アナログの仕事が多かったです。近年ではデジタル化を進めるにあたり便利なシステムが開発されたり、それを利用した仕事の進め方も導入されており、徐々にデジタル化が進んできています。しかしまだ発展途上であり、デジタル化は比較的その他の業界に比べ遅れているようです。



※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 営業 リモート

関連する投稿


入居後のクレームを減らす!新築住宅設計時のポイント

入居後のクレームを減らす!新築住宅設計時のポイント

ハウスメーカー、工務店の営業などは、引き渡し後にお客様からクレームがあったという方は多いのではないでしょうか?クレームとは言わなくても、お客様の認識が、イメージしていたものと異なっており、不満が残ってしまうということもよくあります。こういったトラブルの中でも、汚れや、メンテナンスが必要だと思わなかったという不満が多いです。新築時には、メンテナンスのことをあまり営業も話したがらないです。そして、営業も建築士も、メンテナンスのことはほとんど知らないということもあります。この記事では、入居後のクレームを減らすために知っておくべき、住宅設計時のポイントについてご紹介いたします。


住宅電気設備の基礎|分電盤、配線計画など

住宅電気設備の基礎|分電盤、配線計画など

住むために欠かせないライフラインの一つである電気ですが、どのように住宅に引き込まれているのかをご存知ない方も多いのではないでしょうか?住宅関係で働く方は、最低限の知識は持っておくようにしなければいけません。また、住宅設計において、配線計画も非常に重要です。生活スタイルや一般的な配線を知っておきましょう。営業などは、設計者に任せることになりますが、工事中などにも各担当者が知識を持っていれば防げるミスもあります。では、住宅電気設備の基礎についてご紹介いたします。


【大誤算!?】注文住宅の予算組み|営業・設計

【大誤算!?】注文住宅の予算組み|営業・設計

注文住宅は、新築建売住宅、中古戸建て住宅、マンションなどに比べて高くなる傾向にあります。予算を十分にとっているとお客様が考えていても、実際にはその予算では十分でないということもあります。打ち合わせの初期段階で、予算がどの程度どの部分にかかるのかを把握しておかないと、後で不足してしまい、妥協した家づくりをしなければならなくなってしまいます。営業や設計がお客様に対して、説明しなければならない点と、お客様が誤算してしまいがちな点についてご紹介いたします。


マスクでの挨拶|住宅営業が気をつけるポイント3つ

マスクでの挨拶|住宅営業が気をつけるポイント3つ

コロナ禍でマスクを常に身につけている生活が、長く続いています。住宅営業もお客様も全員がマスクをつけて、接しています。初めての接客から、最終契約までマスクをしたまま、素顔を見ずに進むということもあるかもしれません。このような特殊な環境で、変わらず重要なものは、挨拶ではないでしょうか?マスクをしているため、表情が見えないなかで、基本的な挨拶が第一印象を大きく左右します。この記事では、マスクをしながらの挨拶で、住宅営業が気をつけるべきポイントをご紹介いたします。


お客様が「この住宅営業に頼もう」と思った瞬間5選

お客様が「この住宅営業に頼もう」と思った瞬間5選

お客様が、住宅営業を気にいるときはどのようなときでしょうか?営業のスキルやタイミング、細かい積み重ねが信頼につながりますが、お客様は意外にちょっとしたことが印象に残り、それが契約を決めた要因になったということが実は多いです。今回の記事では、お客様に聞いた、どのような営業の言葉が印象に残り、契約に至ったかをまとめてみました。ぜひ今後の営業活動の参考になれば幸いです。


最新の投稿


工事現場で行う効果的な防寒対策とは?

工事現場で行う効果的な防寒対策とは?

冬季は、寒さの影響によって工事現場でのパフォーマンスが低下するとともに、この季節特有の労災事故が起こりやすくなります。 そのため、冬の工事現場は防寒対策が必須となるのはいうまでもありません。 しかし、ただ重ね着をすればよいというわけではなく、効果を十分に発揮させるにはコツがあります。 そこで本記事では、冬の工事現場の重要テーマである防寒対策について、そのコツをご紹介したいと思います。


入居後のクレームを減らす!新築住宅設計時のポイント

入居後のクレームを減らす!新築住宅設計時のポイント

ハウスメーカー、工務店の営業などは、引き渡し後にお客様からクレームがあったという方は多いのではないでしょうか?クレームとは言わなくても、お客様の認識が、イメージしていたものと異なっており、不満が残ってしまうということもよくあります。こういったトラブルの中でも、汚れや、メンテナンスが必要だと思わなかったという不満が多いです。新築時には、メンテナンスのことをあまり営業も話したがらないです。そして、営業も建築士も、メンテナンスのことはほとんど知らないということもあります。この記事では、入居後のクレームを減らすために知っておくべき、住宅設計時のポイントについてご紹介いたします。


水回りはオシャレで綺麗に!各設備のポイント

水回りはオシャレで綺麗に!各設備のポイント

在宅ワークを導入する会社も増え、自宅で生活する時間が長くなり、生活スタイルの変化が起きています。住宅へのニーズも変化してきており、水回りは特に生活で、頻繁に利用するものですので、注文住宅においてもこだわる方が多くなってきています。水回り設備には、どのようなものがあり、どのように設計することがお客様満足度を上げるために必要なのか、簡単にまとめてご紹介いたします。


住宅電気設備の基礎|分電盤、配線計画など

住宅電気設備の基礎|分電盤、配線計画など

住むために欠かせないライフラインの一つである電気ですが、どのように住宅に引き込まれているのかをご存知ない方も多いのではないでしょうか?住宅関係で働く方は、最低限の知識は持っておくようにしなければいけません。また、住宅設計において、配線計画も非常に重要です。生活スタイルや一般的な配線を知っておきましょう。営業などは、設計者に任せることになりますが、工事中などにも各担当者が知識を持っていれば防げるミスもあります。では、住宅電気設備の基礎についてご紹介いたします。


【大誤算!?】注文住宅の予算組み|営業・設計

【大誤算!?】注文住宅の予算組み|営業・設計

注文住宅は、新築建売住宅、中古戸建て住宅、マンションなどに比べて高くなる傾向にあります。予算を十分にとっているとお客様が考えていても、実際にはその予算では十分でないということもあります。打ち合わせの初期段階で、予算がどの程度どの部分にかかるのかを把握しておかないと、後で不足してしまい、妥協した家づくりをしなければならなくなってしまいます。営業や設計がお客様に対して、説明しなければならない点と、お客様が誤算してしまいがちな点についてご紹介いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 営業 利益 職人 転職 資格 現場監理 働き方改革