【重要】工事管理と工事監理の違いとは?

【重要】工事管理と工事監理の違いとは?

住宅の新築工事において、「工事管理」と「工事監理」の異なる2つの立場からチェックしていることはご存知でしょうか? これらは混同されることもありますが実はまったくの別物であり、それぞれに重要な役割があるのです。 また建て主(施主)にとっては、完成後の欠陥や不具合を防ぐうえで、この「工事管理」と「工事監理」が機能することが重要な要素になります。 そこで本記事では、住宅の新築工事における「工事管理」と「工事監理」の違いについて詳しく解説していきたいと思います。


住宅の新築工事において、「工事管理」と「工事監理」の異なる2つの立場からチェックしていることはご存知でしょうか?
これらは混同されることもありますが実はまったくの別物であり、それぞれに重要な役割があるのです。

また建て主(施主)にとっては、完成後の欠陥や不具合を防ぐうえで、この「工事管理」と「工事監理」が機能することが重要な要素になります。

そこで本記事では、住宅の新築工事における「工事管理」と「工事監理」の違いについて詳しく解説していきたいと思います。

工事管理と工事監理の違いとは?

工事管理と工事監理には明確な違いがあります。
そして住宅の新築工事では、それぞれどのようなチェックが行われるのかご紹介いたします。

■工事管理とは

工事管理とは、現場監督の視点から、そして施工会社の立場から工事全体をチェックすることをいいます。
現場監督が実行する業務は、おもに「工程管理」「安全管理」「品質管理」「原価管理」になりますが、これらをまとめて工事管理と捉えることが可能です。

おもに、工期を守ること、そして安全で設計図面通りの品質を確保して完成させることなどが、工事管理の目的となります。

■工事監理とは

工事監理とは、設計者の視点から、そして建て主(施主)の立場から工事全体をチェックすることをいいます。
そして、工事監理は、建築士(一級建築士、二級建築士、木造建築士)によって実行されなくてはいけないことが「建築士法」によって定められている点も大きな特徴です。

おもに実際の現場が設計図面どおりに施工されているかどうかを確認することが、工事監理の目的となります。

現場チェックのとき設計図面どおりに施工されていないことが判明した場合は、必ず施工者に指摘のうえ是正を求めなければいけません。
この求めに施工者が従わないときは、速やかにそのことを建て主(施主)に報告する必要があります。

また、工事監理が終了した時点で、結果を文書で報告することなども義務付けられています。
これらはいずれも、法定義務として必ず実行しなくてはいけないことです。

工事管理と工事監理を担う2つのパターン

工事管理と工事監理のそれぞれを実際に担うのは、大きく2つのパターンがあります。

  • 工事管理と工事監理が同じ施工会社
  • 工事管理は施工会社で工事監理は別会社

■工事管理と工事監理が同じ施工会社

施工会社が設計と施工のどちらも行う場合に多いパターンです。
工事管理と工事監理の両方を同じ会社で行うため、会社によっては相互チェック機能が十分に働かない可能性もあります。

しっかりと工事管理と工事監理が実行されるよう、会社として体制を整えることがポイントになるでしょう。

■工事管理は施工会社で工事監理は別会社

工事監理は施工会社で、工事監理は設計事務所など施工会社とは異なる会社で行うパターンです。
工事管理と工事監理が完全に分離しているため、相互チェック機能が働きやすくなります。

なぜ工事管理と工事監理が必要か

住宅の新築工事で、なぜ工事管理と工事監理が必要になるのかというと、異なる視点から相互チェックすることで問題やトラブルの発生を防止するためです。

チェック機能が一方の視点からしか働かない場合、都合の悪いことが起こっても是正することなく隠ぺいしてしまうかもしれません。
それが引き渡し後に発覚すると、トラブルに発展することもあるでしょう。

そうなると、もちろん施工会社の責任で手直しをする必要がありますが、建築主の立場からは直せばよいといった簡単な話ではありません。

手直し工事中は時間を拘束されるなど生活に支障が生じるうえ、なんといっても他の部分にも問題が潜んでいるのではないかといった疑念が残り続けるでしょう。
そのため、異なる立場からのチェック機能が働く必要があるわけです。

まとめ

工事管理と工事監理は、異なる立場からの相互的なチェックによって建て主を守るために機能しなくてはいけません。
そうなることで、緊張感をもってそれぞれの業務を確実に行えるといえます。

ただいずれにせよ、プロである以上やるべきことを適切に実行することが重要になるでしょう。


※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


現場監督 住宅

関連する投稿


現場代理人とは?現場監督との違いは?

現場代理人とは?現場監督との違いは?

建設工事では、多くの関係者がそれぞれの立場で役割を担っています。 なかでも「現場代理人」は、責任が大きく、非常に重要なポストを務める立場となります。 しかし「現場代理人」とは、具体的にどのような立場で、またどのような仕事をするのか、よくわからない人も多いのではないでしょうか? そして、工事現場の柱ともいえる現場監督と違いはあるのでしょうか? そこで本記事では、工事現場の「現場代理人」とはどのような人をいうのか、またその仕事内容や現場監督との違いについて解説したいと思います。


新型コロナによるウッドショック|住宅への影響いつまで

新型コロナによるウッドショック|住宅への影響いつまで

「ウッドショック」という現象が起きています。ウッドショックは、新型コロナウイルスによる経済的な影響で、木材の価格が高騰する現象です。住宅業界にとっては、非常に大きな影響を与えています。木材の価格が高騰するということは、建築物の建築コストが上がり、販売価格を上げるか利益を減らさなければいけません。しかし、住宅は着工してから引き渡しまで期間が空くことや、ウッドショックがいつまで続くか分からないため、難しい判断が求められます。この記事では、ウッドショックについて、住宅への影響についてご紹介いたします。


住宅で使われる木材の名称や種類

住宅で使われる木材の名称や種類

住宅建築において、もっともポピュラーで、日本家屋を代表する建材といえば、木材です。木材は、木造建築において用いられるだけではなく、鉄骨造などでも、部分的に仕上げなどに使われていたり、加工のしやすさや木の風合いから住宅には広く採用されています。木材といっても、樹木の種類によって、様々な特徴があります。その特徴から、住宅のどの部分に使われるかも変わってきます。また、木材の加工の仕方によっても、様々な使い方がされています。この記事では、住宅に用いられている木材について、まとめてご紹介いたします。


住宅基礎には欠かせない|コンクリート打設まとめ

住宅基礎には欠かせない|コンクリート打設まとめ

住宅にとって、耐震性能や、長期間の建物の重みや振動を支える基礎部分は、一番重要なものといっても過言ではありません。建設工事において、基礎の工事は間違いがあっては取り返しのつかないもので、工事手順の間違いや、ミスによる強度低下は絶対に避けなければいけません。コンクリート打設についての基礎知識を身につけ、工事について現場監督でなく営業でも、工事関係者全ての人間がチェックできる体制にしましょう。


【簡単】住宅省エネ性能の説明義務化は、どんな意味?

【簡単】住宅省エネ性能の説明義務化は、どんな意味?

2021年4月から契約をする住宅に関して、省エネ性能の説明が義務化されています。省エネという言葉は、馴染み深いものです。しかし、「住宅の省エネ性能」とは何を意味しているのか、そもそも住宅の省エネについて説明をする意味はなんでしょうか。建築の基準は、非常に細かく、調べていると様々な数式や記号などが出てきます。そこでわからなくなっている方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、簡単に、なぜ説明義務化がされるのかという目的や、数式の簡単な意味についてご紹介いたします。


最新の投稿


現場代理人とは?現場監督との違いは?

現場代理人とは?現場監督との違いは?

建設工事では、多くの関係者がそれぞれの立場で役割を担っています。 なかでも「現場代理人」は、責任が大きく、非常に重要なポストを務める立場となります。 しかし「現場代理人」とは、具体的にどのような立場で、またどのような仕事をするのか、よくわからない人も多いのではないでしょうか? そして、工事現場の柱ともいえる現場監督と違いはあるのでしょうか? そこで本記事では、工事現場の「現場代理人」とはどのような人をいうのか、またその仕事内容や現場監督との違いについて解説したいと思います。


新型コロナによるウッドショック|住宅への影響いつまで

新型コロナによるウッドショック|住宅への影響いつまで

「ウッドショック」という現象が起きています。ウッドショックは、新型コロナウイルスによる経済的な影響で、木材の価格が高騰する現象です。住宅業界にとっては、非常に大きな影響を与えています。木材の価格が高騰するということは、建築物の建築コストが上がり、販売価格を上げるか利益を減らさなければいけません。しかし、住宅は着工してから引き渡しまで期間が空くことや、ウッドショックがいつまで続くか分からないため、難しい判断が求められます。この記事では、ウッドショックについて、住宅への影響についてご紹介いたします。


住宅で使われる木材の名称や種類

住宅で使われる木材の名称や種類

住宅建築において、もっともポピュラーで、日本家屋を代表する建材といえば、木材です。木材は、木造建築において用いられるだけではなく、鉄骨造などでも、部分的に仕上げなどに使われていたり、加工のしやすさや木の風合いから住宅には広く採用されています。木材といっても、樹木の種類によって、様々な特徴があります。その特徴から、住宅のどの部分に使われるかも変わってきます。また、木材の加工の仕方によっても、様々な使い方がされています。この記事では、住宅に用いられている木材について、まとめてご紹介いたします。


【年末年始】営業は数字の見直し、顧客管理を徹底すべし

【年末年始】営業は数字の見直し、顧客管理を徹底すべし

年末になると、営業も一区切りといったところで、成績を落とさないように、年末でも営業成績をあげられるようにしていきたいです。また、年末までに見込み客に当たりきっていると、年始の見込みがなくなってしまいます。1月は営業として数字が上がりにくく、苦労している方も多いのではないでしょうか?そこで、年末にこそ、数字の見直し、顧客管理の見直しを徹底して行いましょう。営業数字の見方は、会社によってルールが違いますが、基本的な考え方についてご紹介していきます。


住宅基礎には欠かせない|コンクリート打設まとめ

住宅基礎には欠かせない|コンクリート打設まとめ

住宅にとって、耐震性能や、長期間の建物の重みや振動を支える基礎部分は、一番重要なものといっても過言ではありません。建設工事において、基礎の工事は間違いがあっては取り返しのつかないもので、工事手順の間違いや、ミスによる強度低下は絶対に避けなければいけません。コンクリート打設についての基礎知識を身につけ、工事について現場監督でなく営業でも、工事関係者全ての人間がチェックできる体制にしましょう。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


現場監督 住宅 営業 利益 知識 年収 転職 施工管理 新築工事 品質管理 職人 資格