【あなたも働きたくなる?】住宅業界の働く環境まとめ

【あなたも働きたくなる?】住宅業界の働く環境まとめ

 住宅業界ではどのような環境で働いているのでしょうか。住宅は外観も綺麗で内装も年々新行品が出て、おしゃれになっています。モデルハウスなども非常に洗練されており、働いている方々も上品な格好をされている方が多い印象を受けます。そこで実際に働いている環境がどのようなものなのか、給与制度や、転勤の有無、男女比率などをご紹介していきます。


給与制度や手当について

 基本給+残業代+資格手当+各種手当(ボーナスあり)を一般的な給与体系としているところが多いです。事務、施工管理、設計などの職種は各部署に応じた資格手当や、住宅手当などが支給されます。

 営業職はこれに歩合給が乗ります。ただ、他の職種より基本給が低かったり、ボーナスも少し低めに設定されることが多いようです。歩合給が多く乗る分、調整されていますが、それでも営業の方が年収は高くなる傾向にあります。

資格手当が充実

 住宅業界は資格手当が充実しているところが多いようです。業務に必要とされる資格が会社からいくつか提示されており、設計職であれば建築士、施工管理職であれば施工管理技士、営業であればインテリアコーディネーター・宅地建物取引主任者などになります。

 例えば、一条工務店の場合、1級建築士を取得すると報奨金120万円と報奨休暇7日間が支給されるそうです。また、宅建士の資格を取得すると報奨金30万円と報奨休暇3日間が支給されるそうです。

 このように資格手当が充実していることは、会社が人材育成に力を入れているということもわかります。自身のスキルアップのためのモチベーションにもなるため、とても嬉しい制度ですよね。

大手ハウスメーカーでも転勤は少ない!?

 地元の工務店などはもちろん、大手ハウスメーカーでも転勤はほとんどないようです。営業や事務、施工管理も設計士も転勤をするというよりは、地元の人材を雇うということが多いようです。わざわざ営業マンを転勤させるよりは、土地勘のある地元の人材の方が、その人にとっても働きやすいですし、営業成績も良くなるのでしょう。そのため、転勤をしたくないという方は、ハウスメーカーはとても良い環境と言えそうです。

社内異動は少ない傾向

 社内異動を頻繁に行うことで、社内の活性化を図っている企業も多くありますが、住宅業界では社内異動はあまりないようです。理由は簡単で、各部署が専門職のため、異動を促すというより、経験者を中途で雇って人材確保をすることが主流なようです。

 異動の希望を出すことは可能で、営業職の方が施工管理技士の資格を取り、施工管理職に異動するということはたまにあるそうです。これは会社の制度というより、異動希望を出す方があまりいないので、異動自体が稀になる傾向にあるようです。

ハウスメーカーの男女比

 男女比は圧倒的に男性の方が多いようです。日本ハウスHDのHPを参考にすると、男:女 = 8.5 : 1.5となっています。

 営業職の会社で占める人数が多いことと、建築関係の学生も女性の方が若干多いことが関係していそうです。

参考)日本ハウスHDhttps://www.nihonhouse-hd.co.jp/recruit/graduates/culture/data.html

営業は体育会系出身者が多い

 営業は体育会系の出身者を多く採用しているため、全体として体育会系の方が多いです。中途では体育会系という方はそこまで多くないですが、新卒がほとんど体育会系といっても良いので、全体的にはそのような雰囲気があるようです。

まとめ

住宅業界の働く環境は、異動が少なく、転勤もほとんどないため、安定して働き続けることができそうです。給与制度も手当が充実しており、安定した収入を確保しつつ、スキルアップのための報奨金制度もあるため、モチベーションの維持がしやすいのではないでしょうか。
 男女比が偏っており、男性の方が圧倒的に多いですが、徐々に女性が活躍できる環境を整えている会社も多いようです。住宅は女性の方が在宅していることが多く、女性のこだわりに合わせて間取り設計などを行うことも多いです。そのため、女性が担当した方がニーズに沿った対応ができることもありますし、男性女性のアイデアを取り入れることでより良い商品が生まれます。国としても建築業界での女性の活躍を推進していますので、これからは男女比の偏りが解消されるのではないでしょうか。
 転職の際、働く環境について会社ごとに違うところもありますので、これを基本情報として比較検討の材料になれば幸いです。



※この記事はリバイバル記事です。

関連するキーワード


住宅 環境

関連する投稿


左官職人とはどんな仕事?必要な資格とは?

左官職人とはどんな仕事?必要な資格とは?

住宅建築は、実際に施工を行う職人の技術が必要です。 そして職人の技術は、経験の蓄積によって培ったものであり、簡単に手に入れられるものではありません。 なかでも「左官」の技術は習得が難しいとされており、そしてその伝統的な技術は古くから脈々と受け継がれてきたものでもあります。 では、住宅建築における「左官職人」は、どのような仕事なのでしょうか? また「左官職人」として仕事をするうえで必要な資格はあるのでしょうか? そこで本記事では、「左官職人」とは具体的にどのような仕事内容なのか、資格は必要なのかなど解説したいと思います。


施工管理が注意しておきたい住宅建築の結露対策

施工管理が注意しておきたい住宅建築の結露対策

住宅にとってリスクとなることのひとつに「結露」があります。 「結露」は、カビやダニなどが発生する原因となる他、重要な構造を傷めて建物寿命を縮めてしまう可能性もあるため、十分な注意が必要な現象です。 また「結露」対策として重要なことといえば、建物の断熱性能を高めることが挙げられます。 しかし断熱性能は、施工精度にも大きく影響を受けるため、施工管理は適切な施工が行われていることをチェックすることが重要です。 そこで、本記事では、住宅のリスクである「結露」の正体と、「結露」対策として施工管理が注意しておきたい施工ポイントについて解説したいと思います。


【成功のポイント】住宅販売は集客イベントを活用しよう!

【成功のポイント】住宅販売は集客イベントを活用しよう!

住宅販売では、集客イベントを行なっている会社が多いです。それだけ住宅購入は、オンラインでの集客を行なっても、実際に来店していただかなければなかなか成約に結びつかないことがわかります。住宅展示場や、自社のイベントでの集客、集客してからの追客イベントなどがあります。それらはイベントを開催すれば人がやってくるというわけではありません。そのイベントに集客するための方法も考えなければ、なかなか成功しないものです。集客イベントというものは、どのように行なっているのか、具体例からご紹介いたします。


住宅営業、資料作成の秘訣!使っていない資料がある方必見

住宅営業、資料作成の秘訣!使っていない資料がある方必見

住宅営業は、会社の営業資料を使用しますが、それ以外にもお客様用に自らが簡単にまとめた資料を作成することもあります。小さい工務店などでは、営業資料も少なく、どのような資料が良いのか試行錯誤しているところもあるでしょう。どこの会社でも問題になるのが、営業資料をマーケティング部が作成しても、営業が効果的に使っていないということがあります。そこで、営業資料はどのように作成し、どのように活用すれば良いのかについて少しでも皆様のご参考になれば幸いです。


住宅営業の外回り・飛び込み5つのコツ

住宅営業の外回り・飛び込み5つのコツ

住宅営業で、外回り・飛び込み営業を成功させるためにはどうしたら良いでしょうか?住宅メーカーや工務店は、反響営業と言って、HPやチラシ、その他様々なチャネルからお客様の問い合わせがあります。しかし、小さい工務店や不動産、お客様の問い合わせが少なく、新規着工案件が少なくなってしまうこともあります。そのような際には、営業が外回りや飛び込み営業をすることもあります。採用情報でも、「飛び込み営業がありません!」と謳っている会社もありますが、仕事がなくなってくれば、飛び込み営業をする必要もでてきます。営業は、どのような営業スタイルでも対応できるようにしておくと良いかもしれません。


最新の投稿


【施工管理なら知っておきたい】工事現場で労災事故が起こったらどうする?

【施工管理なら知っておきたい】工事現場で労災事故が起こったらどうする?

施工管理の仕事は多岐にわたりますが、なかでも優先して取り組む必要があるのは安全管理といえます。 万が一、担当する現場で労災事故が起こった場合、対応に多くの時間を取られてその他の業務を圧迫することはいうまでもありません。 では、実際に担当現場で労災事故が起こったとき、施工管理はどのような行動をとるべきでしょうか? そこで本記事では、労災事故が起こったときに施工管理がどう対応するとよいのか、その内容について解説したいと思います。


左官職人とはどんな仕事?必要な資格とは?

左官職人とはどんな仕事?必要な資格とは?

住宅建築は、実際に施工を行う職人の技術が必要です。 そして職人の技術は、経験の蓄積によって培ったものであり、簡単に手に入れられるものではありません。 なかでも「左官」の技術は習得が難しいとされており、そしてその伝統的な技術は古くから脈々と受け継がれてきたものでもあります。 では、住宅建築における「左官職人」は、どのような仕事なのでしょうか? また「左官職人」として仕事をするうえで必要な資格はあるのでしょうか? そこで本記事では、「左官職人」とは具体的にどのような仕事内容なのか、資格は必要なのかなど解説したいと思います。


施工管理が注意しておきたい住宅建築の結露対策

施工管理が注意しておきたい住宅建築の結露対策

住宅にとってリスクとなることのひとつに「結露」があります。 「結露」は、カビやダニなどが発生する原因となる他、重要な構造を傷めて建物寿命を縮めてしまう可能性もあるため、十分な注意が必要な現象です。 また「結露」対策として重要なことといえば、建物の断熱性能を高めることが挙げられます。 しかし断熱性能は、施工精度にも大きく影響を受けるため、施工管理は適切な施工が行われていることをチェックすることが重要です。 そこで、本記事では、住宅のリスクである「結露」の正体と、「結露」対策として施工管理が注意しておきたい施工ポイントについて解説したいと思います。


敷地調査は何を調べる?設計条件の整理をしよう

敷地調査は何を調べる?設計条件の整理をしよう

住宅を建てる前には、敷地調査を行います。どのような住宅設計がその土地に適しているのか、どのような工事が必要になるかを事前に調べる重要な調査です。設計者がどのようなところに注意して調査を行なっているのか、どのように調査をしているのかについてご紹介いたします。


【成功のポイント】住宅販売は集客イベントを活用しよう!

【成功のポイント】住宅販売は集客イベントを活用しよう!

住宅販売では、集客イベントを行なっている会社が多いです。それだけ住宅購入は、オンラインでの集客を行なっても、実際に来店していただかなければなかなか成約に結びつかないことがわかります。住宅展示場や、自社のイベントでの集客、集客してからの追客イベントなどがあります。それらはイベントを開催すれば人がやってくるというわけではありません。そのイベントに集客するための方法も考えなければ、なかなか成功しないものです。集客イベントというものは、どのように行なっているのか、具体例からご紹介いたします。


最近話題のキーワード

ハウジングインダストリーで話題のキーワード


新築工事 現場監督 施工管理 住宅 営業 利益 知識 職人 仕事 働き方 転職