【住宅建築の基礎知識】施工管理なら知っておきたい基礎工事のポイント

【住宅建築の基礎知識】施工管理なら知っておきたい基礎工事のポイント

戸建て住宅を建てるとき、非常に重要な工程のひとつに「基礎工事」があります。 そもそも基礎とは建物の重量を支えている構造部であり、暮らす人にとっては丈夫な基礎があることで安心して生活が送れるのです。 そのため住宅の基礎には、法令により厳しい規定が定められています。 規定が守られていない場合、十分な耐久性が得られないばかりか、建物寿命にも影響を与えてしまう可能性もあります。 よって施工管理者は、基礎工事において適正な施工が行われいるかしっかりとチェックしなくてはいけません。 そこで本記事では、住宅の基礎工事について、施工管理の立場で知っておきたいポイントなどを解説したいと思います。


戸建て住宅を建てるとき、非常に重要な工程のひとつに「基礎工事」があります。
そもそも基礎とは建物の重量を支えている構造部であり、暮らす人にとっては丈夫な基礎があることで安心して生活が送れるのです。

そのため住宅の基礎には、法令により厳しい規定が定められています。
規定が守られていない場合、十分な耐久性が得られないばかりか、建物寿命にも影響を与えてしまう可能性もあります。

よって施工管理者は、基礎工事において適正な施工が行われいるかしっかりとチェックしなくてはいけません。
そこで本記事では、住宅の基礎工事について、施工管理の立場で知っておきたいポイントなどを解説したいと思います。

戸建て住宅の基礎の種類について

基礎の種類は、大きく「杭基礎」と「直接基礎」の2種類があります。
「杭基礎」とは、地盤が軟弱な場合に地中深くの支持層に杭を打ち込んで建物を支える基礎のことをいいます。
一方「直接基礎」とは、安定した地盤にコンクリートの土台をつくって建物を支える基礎です。
そしてさらに直接基礎は、以下の3種類に分けられます。

  • 独立基礎
  • 布基礎
  • ベタ基礎

これらのうち、おもに戸建て住宅で採用されているのは「布基礎」と「ベタ基礎」で、住宅会社によって異なる部分でもあります。
「布基礎」と「ベタ基礎」について、どのような基礎なのか解説いたします。

布基礎

布基礎とは、建物の外周部や内部の柱、壁などの下に逆T字型の連続したコンクリートの土台を設けて、おもに「線」で支える基礎構造になります。
ベタ基礎と比較すると、地盤との接地面積が小さくなりますがコンクリート量を減らせるため、工事コストを抑えられることが特徴です。

また立ち上がり部分が高く重量に対する抵抗が強くなることから、鉄骨系住宅でよく採用される基礎構造となります。

ベタ基礎

ベタ基礎とは、建物下の全面にコンクリートを敷き詰めた土台を設けて、おもに「面」で支える基礎構造になります。
布基礎と比較すると地盤との接地面積が大きくなるため、沈下しにくく安定した構造をつくれることが特徴です。

また床下からの湿気や害虫に影響を受けにくいことからも、木造住宅でよく採用される基礎構造となります。

施工管理が知っておきたい基礎工事のポイント

基礎工事は、おもに基礎工事の専門業者によって行われます。
基礎工事の大きな流れは以下の通りです。

  1. 遣り方
  2. 掘削
  3. 砕石敷き
  4. 配筋
  5. 型枠組み
  6. コンクリート打設
  7. 型枠解体

これら工程はいずれも重要ですが、施工管理者としてとくに注意しておきたいのは「配筋」と「コンクリート打設」になります。
それぞれの重要性について解説いたします。

配筋の重要性

基礎工事の配筋とは、鉄筋を配置することをいいます。
そして鉄筋の太さや位置などは、構造計算をもとに決定されているため、必ず設計図面に記載されている通りに施工されることが非常に重要です。
いうまでもなく、間違って配置されると適正な強度を確保できない可能性があります。

また、その他にも「かぶり厚さ」の確認も必要です。
「かぶり厚さ」とは、鉄筋の表面とコンクリート面との最短距離のことをいい、部位ごとに規定があります。
鉄筋コンクリートの「かぶり厚さ」不足は、劣化を促すなど本来の耐久性を発揮できなくなる要因のひとつです。

施工管理者は、配筋と型枠組みが完了した時点で「配筋検査」を行い、会社のルールに則って適切に確認することが重要なポイントになります。

コンクリート打設の重要性

住宅基礎のコンクリートは、構造計算によって算出された配合されたをもとに打設することで適正な強度が発揮できます。
そして計算だけではなく、現場へ実際に搬入される生コンクリートが計画通りの品質を有していることも非常に重要です。

生コンクリートの配合には、「呼び強度」「スランプ」「粗骨材の最大寸法」「セメントの種類」などの項目があり、それぞれを指定して発注します。
各項目が適正に搬入されるためには、配合計画書を事前に手配して内容を確認しておくことや、打設当日に納品書の確認をすることなどの方法があります。

また搬入された生コンクリートの「スランプ試験」をすることも効果的です。
スランプとは生コンクリートのやわらかさを示す指標のことで、専用器具を使ってやわらかさを測定する試験を「スランプ試験」といいます。

施工管理者は、現場に搬入される生コンの品質を確認することも重要なポイントになります。

まとめ

強い住宅をつくるうえで、基礎工事は重要なポイントです。
また、一度できてしまうとやり直しがきわめて難しい工事でもあります。
そのため、施工管理者は要所でしっかりと確認をし、正しい工事が行われていることを確認しなくてはいけません。






※この記事はリバイバル記事です。

基礎工事がおろそかになることは、建物そのものの品質低下につながります。
重要な役割を担っている基礎工事は、住宅建築において要となる工程といえるでしょう。

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