注文住宅とは
注文住宅とは、自分の希望する間取りや仕様を設計士に伝え、施工会社と建築工事請負契約を結んで住宅を建ててもらう方法で、その名の通り住まいの要望を「注文」をする住宅になります。注文は設計事務所やハウスメーカー、ビルダーなどに依頼します。
依頼を受けた各業者では、施主であるお客様のニーズを聞き取り、白紙の図面からか図面を書いていきます。設計事務所に依頼した場合には、設計士が図面の作図や建築現場の管理などを行います。
ハウスメーカーやビルダーでは、一定の規格化された内装や設備を数種類用意して選択する「パターンオーダー」である場合があります。パターンオーダーは注文住宅の部類には入りますが、あらかじめいくつかのメニューが決まっており、それを選択して注文する注文住宅になります。
注文住宅のメリット
注文住宅のメリットは、何と言っても自由度の高さです。建築基準を超えない作りであれば、さまざまな施主の要望を住宅建築に取り込むことができます。建物全体や部屋の内装はもちろん、外回りのエントランスや外構のデザインなども好みの形に作ることが可能です。
家族の人数や状況に合わせて住まいを作り上げる事も可能です。また、住宅を建てる土地探しから始めるのであれば、周辺環境の雰囲気に合わせた家づくりもできるので、長く暮らせるて愛着のある住まいを建てることができます。
注文住宅のデメリット
注文住宅のデメリットは2つです。それは「時間がかかる」事と「お金がかかる」事です。施主のこだわりが強ければ強いほど、設計者はよく希望を聞き取って設計図を書かなくてはなりません。要望を形に表すために、建築模型や3DのCADソフトを使い、細かく施主の了解を取っていきます。そのため、最初の相談から図面ができるまでに数ヶ月かかる事が多くあります。
このように、注文住宅は設計の段階でも時間がかかるので、施工も長くかかることがあります。住宅に使われる建材や設備も、注文した物やこだわりの手法や施工方法を使って作り上げることになると、コストはどんどん上がっていきます。また、こだわりすぎて、その施工をできる職人の確保に時間がかかったという方もおられます。
建売住宅とは?
建売住宅とは、新築分譲住宅地でよく見やれるような「土地とセットで販売されている住宅」の事をいいます。広い土地や、山林を切り開いて作った土地を区画して販売するケースが多く、その一帯から新しい街に発展していく感覚から、若い夫婦や子育て世代に人気のある住宅販売の形になります。
これまで、建売住宅は同じような造りの住宅が多く立ち並ぶというイメージでしたが、和風や洋風の住宅を同じ区画に建てたり、屋根の形や外壁なども個性あるタイプを取り入れてる建売住宅も増えています。
建売住宅のメリット
建売住宅は、建物が既に完成したものを販売するので、実際に建物や間取りを中に入って確認して購入することができます。建物は一定の規格の設備や建材を使って建てられているので、建築コストが安く若い世代でもマイホームを購入することが可能です。
また、土地のしがらみや近所付き合いもこれから構築していくので、新しい人間関係や近所とのお付き合いができます。住宅地が大きければ、スーパーやコンビニなども進出し、バスなどの交通機関も伸びてくるので、新しい街に住めるという感覚で暮らすことができます
建売住宅のデメリット
すでに完成している住宅なので、自身の希望の間取りや内装には一切変更ができません。また注文住宅とは違って、建物が作られた状況や建築に使われた建材の詳しい内容が分からないことが多く、住み始めて数年で建物に欠陥が現れる事もあります。
また、建売住宅は郊外の切り開いた土地を区画して作られた場所が多く、都市部や商業地からは遠くて不便な場合があります。住宅に愛着を持ちたい方や、こだわりを持って住みたい方にはおすすめできません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
注文住宅は、住む人の要望やこだわりをよくあ聞き取り、何もない状態から住まいを作り上げる住宅販売です。一方建売住宅は、土地と建物がセットで販売されている分譲住宅販売の事です。
注文住宅は、家にこだわりを持って住みたい方にはおすすめですが、時間や費用のコストがかかる住宅になります。また建売住宅では、そのようなコストを抑えて家が欲しい方におすすめですが、家の質に不安があったり、郊外に立地して不便といった問題もありあます。
どちらの住宅にも良い面と悪い面があります。建築業界や住宅販売でお仕事をされる方は、注文住宅と建売住宅の特徴。そして、メリットとデメリットをしっかりと押さえておきましょう。
※この記事はリバイバル記事です。