施工管理者なら気をつけたい。生活習慣病とその改善策とは

施工管理者なら気をつけたい。生活習慣病とその改善策とは

施工管理の仕事は、日々変化する工事現場の状況を把握し、作業効率を考えて的確に指示を出さなくてはなりません。また、工期や工程を考えて遅れることのないように努め、余計な費用ががかからないよう経費管理も重要な仕事です。 その上、現場が安全に作業が進む様に危険に目を光らせ、作業員と良好な関係を築くためにも、積極的なコミュニケーションを大切にしなければなりません。これが工事期間中続くのですから本当に「ハードな仕事」です。 ストレスも溜まりやすく、生活習慣も不規則になりがち。そのため、施工管理者は生活習慣病に侵されるリスクが高い職種といえます。 この記事では、施工管理者が気をつけておきたい生活習慣病と、その予防と対策についてご紹介しています。


工事現場は変化の多い職場

工事現場の状況は日々変化します。現場の変化は、突発的な事態や自然環境によるものなどさまざまで、施工管理者はその変化にその都度対応し、施工計画書や工程管理を見直しながら工事を進めていきます。

変化に対応して関係者に指示を出し、工事計画も変更しなくてはならないので、その作業は残業や休日出勤などで対応せざるえません。この作業が遅れれば、後の工程や作業に大きな負担となってしまうので、早急な対応が求められます。

施工管理者が残業や休日出勤が多いと言われるのは変化の多い職場の事情と、その状況に早く対応しなくてはならないからです。そのため、生活も不規則になりやすく、身体に負担をかけやすい環境で働いているのです。

不規則な生活になりやすい環境

施工管理者の中には、業務形態によっては単身赴任で全国を飛び回っている方もおられます。会社が用意した社宅に住み、自炊生活を送らなくてはいけませんが、日々忙しい仕事なので外食やコンビニ弁当といった栄養が偏りがちな食生活になりがちです。

また、関係者や作業員の方々とのコミュニケーションのため、夜の街に繰り出す機会も多くなってしまいます。現場が終わってそのまま街に向かい、遅くまで飲んで次の日も仕事といった事も少なからずあります。

また、建設業界は休みが少なく、特に現場の仕事は週休二日制がまだまだ浸透しておりません。休みをとってリフレッシュできる機会も少ないので、身体への負担はますます大きなものになってしまいます。

このように、施工管理は健康管理が難しい状況があり、不規則な生活に陥りやすい環境にあることから、生活習慣病のリスクが高いと言えるのです。

施工管理がなりやすい生活習慣病のリスクとその対策

食生活の偏りからかかりやすい糖尿病とその対策

忙しい毎日や単身赴任などにより、食事を簡単に済ませてしまおうとコンビニ弁当や外食で好きなものばかりを食べてしまいがちです。また、朝は朝食を取らずに現場に向かったり、昼間もパンなどで軽く済ませて夜は飲み会といった、食生活の偏りが糖尿病をリスクを大きくします。

糖尿病の改善には、適度な運動とバランスの取れた食生活の実施が一番です。運動はなかなか難しいとは思いますが、積極的に工事現場を歩くことで運動にもなり、現場の進捗状況が見られ、安全確認にもなり一石二鳥です。

運動はなかなか難しいとは思いますが、積極的に現場を歩くことで運動にもなり、現場の進捗(しんちょく)状況や安全確認にもなります。また食生活も、糖質や脂質を控えた食事を心がけるようにして、カロリー計算がされた宅配弁当などを活用するのも良いでしょう。また、不足しがちなビタミンなどは、サプリメントで補う様にすると良いでしょう。
また、会社の定期健診の際に医師や保健師による健康相談が実施されることもあります。そのような機会には積極的に参加して、自分の生活環境や状態の把握に努めましょう。健康診断で異常や再検査がでた時には、速やかに医師の診断を受けるようにしましょう。

不規則な生活からかかりやすい睡眠障害とその対策

睡眠時間が一定でないと、人は体内時計が狂ってしまって適切な時間に睡眠と覚醒ができなくなってしまいます。体内時計とは、人間の脳内にあって規則正しい時間を測れる機能のことです。そのほかにも、自律神経や内分泌系ホルモン系、免疫・代謝系の調整も体内時計は行っています。

体内時計の乱れは睡眠障害のほかにも、頭痛や倦怠感。食欲不振にもつながり、身体に変調を引き起こします。日中に睡魔に襲われたり、夜横になっても眠れない時には、規則正しい生活を心掛けてしっかりと体内時計を整えることが大切です。

休日などは自宅でゆっくり過ごして休養を心掛けましょう。また仕事も、明日に回せる仕事は翌日に回して、遅くまで残業にならない様に早めに帰宅して就寝するようにしましょう。規則正しい生活を続けても改善しない時には、睡眠障害専門の医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることをお勧めします。

誰にでも起こるうつ病とその対策

まずはじめに、うつ病は誰にでも起きる病気です。うつ病を何か特別な病気だと考えず、しっかりと治療すれば治る病気と認識しましょう。厚生労働省の調査によると、うつ病や精神的な障害患者の数は、平成8年度の44.1人に対し、平成26年度の調査では111.6万人の患者数だという発表もあります。うつ病は今では珍しい病気ではありません。
うつ病になってしまう一つの要因として、真面目で責任感が強い反面、問題が起きても誰にも相談できないタイプは、うつ病にかかりやすい傾向にあります。しかし、何かのトラブルを抱え込み誰にも相談できないような状況が長く続けば、誰でも何かしらの病気を発症するでしょう。
また、うつ病は糖尿病と深い関係があると言われています。糖尿病患者の約30%は、うつ病症状があると言われており、糖尿病はうつ病になりやすいと言われています。この事は、厚生労働省のサイト「e-ヘルスネット」では、うつ病と糖尿病の関係が詳しく解説されています。
このように、糖尿病とうつ病は深い関係があります。不規則な生活をしている施工管理者は、自分の現在の生活環境を改める必要でしょう。うつ病も決して治らない病気ではありません。自分がうつ病ではないかと感じたり、周りからの勧めがあった時には、早めに心理カウンセラーや専門の医療機関にかかりましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

どんな仕事でもそうですが、仕事に大きなやりがい持って仕事をするのは大切ですが、仕事に没頭しすぎて不規則な生活になり、その結果自分の身体を壊してしまう事があります。そうならない様に、日頃からの健康管理と、身体に異常を感じた時には速やかに医療機関にかかる事が大切です。

施工管理の仕事は大変やりがいがある仕事です。生活習慣に気をつけて、自身の体調もしっかりと管理して業務に取り組みましょう。




※この記事はリバイバル記事です。

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